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北海道だけに生息するエゾシカを知る。その特徴と被害対策

皆さんは北海道だけに生息するエゾシカの生態についてご存じでしょうか?

北海道在住であれば一度はエゾシカを野生で見たことがある人も多いですが、本州在住の人は本州シカとの違いがわからない人が大半かと思います。

本記事では、エゾシカの特徴や近年北海道で問題になっているエゾシカ被害への対策について詳しく紹介します。

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北海道のみに生息するエゾシカとは?

エゾシカは北海道しかいない鹿となりますが、北海道に住んでいなければエゾシカについて知らない人も多いかと思います。以下ではエゾシカのルーツや歴史について詳しく解説していきます。

ニホンジカの一種

エゾシカは北海道に生息するシカ科のニホンジカの亜種です。エゾシカはニホンジカの中で最も大きい種類となり、主な生息地として北海道全域の森林帯や開けた草原などに生息していますが、北海道では「鹿注意」の道路標識も数多くあることから生のエゾシカを見たこともある北海道の人も多いと思います。

エゾシカの歴史

現在、エゾシカの数は年々増え続けていますが、歴史を振り返ると実は絶滅危惧種となっていた時期もありました。

明治初期

北海道開拓により、エゾシカが大量に狩猟されるようになり、同時にエゾシカが生息地である森林の大規模伐採により、エゾシカの食料となる草木がなくなり、絶滅の危機に扮してしまいました。

その後の歴史

明治初期に絶滅の危機をエゾシカは何とか乗り越え、変わりゆく環境に適用しながら今日までエゾシカは生息数を増加させていき、令和3年度では推定69万頭のエゾシカが生息されていると言われています。

参考:https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/suiteiseisokusuu.html

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​​エゾシカの特徴や生態

エゾシカは本州の鹿と比べて何が違うのか疑問に持つ方もいるでしょう。以下ではエゾシカの特徴や生態について詳しく紹介します。

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低地~山地の森で生活

エゾシカは草食動物であるため、エサが豊富にある低地や山地の森林地帯に主に生息しています。一日最大30kmもの距離を移動する個体もおり、北海道各地でエゾシカを見ることができます。

200kgを超える個体もいる

エゾシカは本州に生息するニホンジカよりも大きいです。

本州のニホンジカの大きさが平均で頭胴長110~170cm/体重40~100kgあるのに対して、エゾシカは頭胴長140~190cm/体重50~150kgの個体となります。エゾシカは日本最大のシカとなり、中には体重200kgを超える巨大な個体もいます。

夏と冬では毛色が全く違う

エゾシカは北海道の冬の厳しい環境に適用するために夏と冬で毛色が変わります。

夏は毛色が赤褐色や茶色で白い斑点がありますが、冬は灰褐色に代わり斑点が消えます。夏の白い斑点は木漏れ日に似せて、冬は枯れ木に似せることで外敵から身を守っていると言われています。

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オスのツノは毎年生え変わる

オスのツノは毎年3月から4月頃に自然にツノの根元部分から落ちて生え変わります。その後8月頃にかけて「袋角(ふくろづの)」という外皮に包まれ、血流が原因でカルシウムが沈殿し、ツノが成長します。

エゾシカによる被害

エゾシカの生息数は一時期と比べると近年急増しており、ついには人間の暮らしにも影響を与えてくるようになり、北海道の農林水産被害額の8割がエゾシカの被害で占めていると言われています。

以下ではエゾシカによる被害について詳しく紹介します。

農家の作物やレア植物への被害

エゾシカの食害が最も大きな問題となっています。

先述の通り草食動物であるため、農作物を食い荒らしてしまい、農家の方に甚大な被害を与えてしまっています。また、森林に生えている希少植物も食べてしまうことで、森の生態系を一部壊してしまっている実態があります。

これらの被害に対して柵の設置などの暫定対策は取られていますが、恒久的な対策は現在検討中となっており、早急に食害への対応が必須となっています。

交通・列車事故

食害に続いてエゾシカの交通・列車事故が多くなっています。

エゾシカは一日に長い距離を移動するため、交通道路や線路上に急に飛び出してしまうことも多々あり、運転手は急に止まることができずにシカを轢いてしまうケースが近年非常に多くなっています。

シカとの接触事故は食料が少なくなる10月~12月に多くなる傾向で、中でも夜間の発生割合が85%。

以下ではシカとの接触会対策について紹介しますので、北海道で運転される際は以下を守って走行しましょう。

シカとの接触回避対策

・車のライトをハイビームにし、シカをいち早く発見できるようにする

・法定速度を守り、シカがいつ出てきても止まれるように心の準備をする

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感染症

北海道の野生動物の感染症としてキツネのエキノコックスが有名ですが、エゾシカも例に漏れずれっきとした野生動物ですので、様々な病原菌を持っていると考えられます。

エゾシカに遭遇しても近づかず触れない様にして下さい。

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エゾシカ被害の対策

先述の通り、エゾシカによる被害は急増していますが、以下ではエゾシカ被害の対策方法について詳しく紹介していきます。

狩猟

北海道では「エゾシカ管理計画」を策定し、エゾシカの絶滅を回避しながら狩猟することでエゾシカの生息数を管理していく活動を行っています。エゾシカの狩猟期間は各地域ごとに決められ、生息数によっては狩猟期間を延長することがあります。

参考:https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/est/ezosikakannrikeikaku.html

侵入防止柵

エゾシカの被害軽減のために考えられた対策が、侵入防止柵の設置です。

侵入防止柵によって食害防止する効果も確かにありますが、柵の高さをある程度高くしないとエゾシカに軽々乗り越えられてしまったり、柵を設置するためのコストもかかってしまう為、完全な解決には繋がっていない状況となっています。

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オオカミの投入も検討されていた!?

エゾシカのかつての天敵は現在の日本では既に絶滅したオオカミでした。

従って、海外からオオカミを連れてきてシカの生息数を管理しようという考えが出ましたが、海外のオオカミが北海道にもたらす生態系への影響などが考慮され、実現には至りませんでした。

エゾシカは高級な「森の幸」

エゾシカの肉は低カロリー・高たんぱくである為、近年ジビエ料理の台頭と相まって日本で人気が出てきています。

高級料理としてのポテンシャルを秘めるエゾシカの肉は海の幸ならぬ森の幸と言えるでしょう。エゾシカが日本の食卓で出てくる未来もそう遠くはないかもしれません。

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