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アルミ製の鍋は危険?アルミニウムの危険性と調理器具による影響

アルミ製の鍋は熱伝導率に優れており、軽くて扱いやすいのが特徴です。

雪平鍋は「煮る」「茹でる」「蒸す」「炒める」といった多様な調理方法に使えて万能ですし、フライパンはパスタソースを絡めるのに最適で、イタリアンレストランでよく使われています。

しかしアルミ鍋に対して、「アルミニウムが溶け出して身体に有害なのではないか」と不安を抱いている方も少なくないようです。

結論からお伝えすると、アルミ鍋に危険性はなく、安心して使用することができます。

こちらの記事ではアルミニウムの危険性と、アルミ製の調理器具による影響力について解説していきます。

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アルミニウムはどうして体に悪いのか?

まずはアルミニウムの危険性について解説していきます。

アルミニウムは、一定量を超えて摂取してしまうと、神経毒性症状を引き起こす可能性があることがわかっています。

国際的なリスク評価機関であるFAO/WHO合同食品添加物専門家会議は、2021年に下記の摂取許容量を設定しました。

一週間あたり、2ミリグラム/体重1キログラム

また、アルミニウムがアルツハイマー病の原因になるという説もありますが、関連性を証明するものは無いのでご安心ください。

アルミニウムは何に含まれているの?

アルミニウムは日常にたくさん存在している金属です。

食品では、海藻類、貝類、ベーキングパウダーなどに多く含まれていますが、摂取量の99%は身体に吸収されないので、過度に心配する必要はありません。

また、厚生労働省ではアルミニウムを含む食品添加物の使用基準の見直しを進めており、現在販売されているベーキングパウダーの多くは、アルミニウム不使用のものが増えてきています。

しかし、アルミニウムを含んでいる食品添加物の使用基準は、飲食店で食べる料理や、菓子パンには設定されていません。

アルミニウムの摂取を避けたい場合は、こういった商品の食べ過ぎに注意する必要があります。

アルミ製の調理器具は安全!理由を解説

アルミニウムの危険性や、アルミニウムの含まれる食品添加物の見直しと聞いて、アルミ製の調理器具の使用に不安を感じた方もいるかもしれませんが、雪平鍋やアルミ製のフライパンに危険性はありません。

厚生労働省などが発表した調査結果には下記の記載があります。

飲食に由来するアルミニウム摂取 量の合計は、小児、国民全体(一部、成人全体のデータを含む)について、そ れぞれ、表3のとおり最大 1.31、0.68 mg/kg 体重/週であり、JECFA による PTWI に対する比率はそれぞれ、約 65%、約 34%である。

引用:厚生労働省 アルミニウムの摂取量推計について

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000154945.pdf

 

また、調理器具によるアルミニウムの摂取量は少ないので、アルミ鍋を使用しているからと言って問題が起こる可能性は考えられません。

アルミニウムを絶対に摂取したくないという方は、アルミ製の調理器具の使用を控えても良いと思いますが、アルミニウムの含有量や影響が大きいのは市販の菓子パンなどです。

一般的な家庭料理からアルミニウムを摂取するリスクは低いので、外食や中食の頻度を下げて自炊を心がけると良いですね。

まとめ アルミ製の鍋は危険なのか?

アルミニウムは、一定量を超えて摂取してしまうと身体へ悪影響を及ぼしますが、調理器具による影響力はほぼありません。

雪平鍋などのアルミ製の調理器具を避ける必要はないので、安心して使用することができます。

アルミニウムの摂取をできる限り避けたい方には、市販の菓子パンなどの摂取を減らすことをおすすめします。

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