表面にハンマーで叩いた時にできる「槌目(つちめ)」の模様のあるアルミ製の鍋が雪平鍋の特徴ですが、こんな雪平鍋を購入したいと考えるあなたに朗報です。
この記事では、買ってから後悔しないための知恵として、雪平鍋の使い勝手や品質はじめ価格など主な特徴についてのデメリットやメリットについて徹底解説して行きます。是非参考にして見てください。
雪平鍋のデメリット
先ずは雪平鍋のマイナーな側面から見て行きましょう。雪平鍋のデメリットについて解説します。
アルミ鍋はサビが出やすい
雪平鍋の主流はアルミ製です。アルミ鍋を手入れしながら使用していると、アルミの特性としての腐食や黒ずみが発生することがあります。
これは料理や洗剤などで使用されるアルカリ性の成分が、アルミ鍋の表面に施された酸化膜を剥がしてしまうことに起因するからです。
雪平鍋の使用には、この「アルカリ性」に注意しながらの黒ずみ対策がポイントとなるでしょう。
黒ずみ対策
雪平鍋を上手に長く使うた為の黒ずみ対策として有効な方法は、アルカリ性食材の調理の後には酸性食材を使って黒ずみを取り去ることです。また、洗剤を使う場合は中性洗剤がおすすめです。
具体的には、アルカリ性食材の調理後に酸性食材と水を入れた雪平鍋を煮たせた後、キレイに水洗いして拭き上げると上手に黒ずみが取れます。
その目安となるアルカリ性食材と酸性食材を紹介します。
<アルカリ性食材の一例>
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<酸性食材の一例>
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鍋底が焦げ付きやすい
雪平鍋のもう一つのデメリットとして挙げられるのが「焦げ付きやすい」ことです。
雪平鍋はアルミ製のため、熱が素早く回ることによる熱伝導の良さの裏返しとして、調理した食材が、目を離した隙に焦げ付いてしまうことがあります。
対策の一例としては、調理時に多めの油を使うなどの工夫が必要でしょう。
雪平鍋のメリット
雪平鍋は、調理時に熱が素早く回ることによる熱伝導の良さが特徴です。このことがもたらすメリットとして挙げられるのが、次の3点です。
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それでは順に見て行きましょう。
圧倒的な軽さ
雪平鍋はアルミ製ゆえに、女性でも片手で持ちやすい軽さが特徴です。
加えて熱伝導が良いので、急ぎであったりちょっとした料理を素早く作ることができてとても扱いやすいのです。
値段が安い
雪平鍋はスーパーやホームセンターなどで気軽に買えるのが魅力ですが、その価格もリーズナブルで1つとは言わず2つ買っても大きな負担にはならないでしょう。
最近ではネット上で500円台で買えるものもあり、料理によって使い分けが可能です。
色んなサイズがある
一人暮らしから3〜4人家族など、使う人数や料理の種類によって使い分けが可能な雪平鍋は、サイズ展開が豊富で、凡そ15〜20センチのサイズが使用頻度の中心と言われています。
人によっては、単純にお湯を沸かしたり、味噌汁を作ったりすることもあれば、大人数でおでんや煮込み料理を作ることもあるでしょう。
そんな料理のバリエーションの多さに応えるべく、サイズ展開が豊富な雪平鍋を目的にあったサイズで選びましょう。
Amazonでも人気が高いおすすめの雪平鍋
これまでに見てきた雪平鍋のデメリット・メリットを踏まえた上でのおすすめを紹介しますので、是非購入の参考にして下さい。
パール金属 シェール ふっ素加工アルミ雪平鍋 H-712
アルミニウム素材にフッ素加工を施すことにより、アルミ独特の「焦げ付き」を解消してくれます。
比較的底が深く容積が多いので煮物作りなどに重宝します。
<商品概要>
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アーネスト(Arnest) 雪平鍋 15cm A-77454
この雪平鍋は、大手飲食店でも使用されている商品で、ステンレス素材のため、焦げ付きにくく、ガスとIHのどちらでも対応可能です。加えて熱伝導率が優れており、ムラなく料理ができるのが特徴です。
片手鍋ながら注ぎ口が両面にある為、使い勝手が良く、注ぎやすいでしょう。
<商品概要>
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新光金属 銅楽まごころ伝心シリーズ雪平鍋 21cm MD-0108
この雪平鍋は、昔から鍛冶産業が盛んな「燕三条」で作られた製品です。
見た目のビジュアルからも銅の質感を伝える形状は、独特の味わいを伝えます。そして手作り感が漂うハンドル部分は「千段巻き模様」という伝統技法が施されており、完成度の良さが見て取れます。
<商品概要>
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雪平鍋のQ &A
雪平鍋について色々な角度から解説してきましたが、最後によくある質問について見て行きましょう。
雪平鍋のアルミが食品に移ることはない?
物理的にアルミ製の鍋は、熱により溶けることはあってもそれは「イオン化」するという現象を指します。そしてそれは決してドロドロの状態で溶け出すことを指すものではありません。
したがってこの現象は、アルミ製の調理器具全体にも言えることで、人体への影響を懸念するほどの問題ではないようです。
雪平鍋は焦げやすい?
アルミ製の雪平鍋の特徴として、熱伝導の良さが挙げられますが、これは裏返せば熱すると焦げやすいということに繋がります。
焦げが心配な方は、先にも解説のあったステンレス製やフッ素加工が施された製品を選ぶと良いでしょう。