ハンバーグを作る際に必要なスパイスとして必ず登場する「ナツメグ」。
知ってはいるものの、その効用やなぜナツメグが必要なのか?とは考えて料理はしないものです。
また、ナツメグがなくてもハンバーグは作れるのか?
ナツメグの代用として使える材料はあるのか?など・・・
今回は気になるナツメグについて紹介したいと思います。
ナツメグとは?
「ナツメグ」とは、スパイスの一種の名称です。
原産地は、インドネシアのモルッカ諸島。
ナツメグはコショウやシナモン、クローブなどの代表的なスパイスとともに4大スパイスと言われています。
ニククズという果実の種子を細かく砕いて粉末状にしたものをナツメグと呼び、その香りはナツメグ特有のものと言われていますね。
この香りはひき肉の臭みを抑えてくれるという効果があります。
また、野菜や肉の旨味を引き出すという効果もありますよ!
なので、ハンバーグに使用する際は肉の臭みを消し玉ねぎの甘さを引き出してくれるため、美味しいハンバーグになるんですね。
ナツメグをハンバーグへ入れる理由は?そもそもいらない?
ナツメグをハンバーグへ入れる理由は、肉の臭み消しのためや玉ねぎとの相性がよいからという理由があります。
それ以外にもハンバーグのようなひき肉料理との相性がいいという特徴も。
料理と相性が良いというだけではなく、インドでは薬用としてナツメグは使用されているんです。
薬として使用されている事からもわかりますが、ナツメグには人体に影響を及ぼす特殊な効能があります。
調味料程度の使用量では問題はありませんが、ナツメグには接種可能な量というものがあるのです。
そのため、万が一ナツメグを許容量以上接種してしまうと嘔吐や血圧の上昇などを引き起こしてしまうことも・・・
顔面蒼白(そうはく)で冷や汗をかき、手足が冷たくなった男性(30)が川崎市立川崎病院に救急搬送されてきた。男性は落ち着かない様子で「自分は大丈夫か」と繰り返し訴えた。
引用元:毎日新聞
この男性はナツメグを3グラム以上一度に接種してしまったために救急搬送されることとなってしまいました・・・
とはいえ、過度にナツメグを恐れすぎる必要もありません。
料理に使用する際に3グラム以上入れる事はありませんし、万が一入れすぎたとしても味や香りの異常ですぐに気が付きます。
ナツメグをじょうずに使ってひき肉料理を美味しく食べましょう!
ハンバーグへのナツメグの代用品はこの7つがおすすめ!
ハンバーグにナツメグを使用するはずが、調味料棚にない!なんて経験はありませんか?
今回はそんな時に役立つ7つの代用スパイスを紹介します!
ターメリック
ターメリックはショウガ科の黄色い色素が特徴的なスパイスです。
カレーなどによく使用されている独特の香りがする香辛料の1つですね。
ターメリックはナツメグの代用として使用すると、やや肉汁に黄色い色素がつきますがスパイシーな香りを追加してくれますよ!
オールスパイス
オールスパイスは、別名百味胡椒と呼ばれる風味豊かなペッパーの仲間です。
名前からなんとなく複数のスパイスを混ぜ合わせたような印象を受けますが、実際はフトモモ科の果実を加工したスパイスとなっています。
シナモンやクローブ、ナツメグに近い香りがするため代用品にはもってこいですね!
使いすぎるとピリ辛になってしまうので注意!
にんにく
にんにくがナツメグの代用品になるとは驚きですね。
このにんにくを代用品として使用する場合は、すりおろしたものを使用するかガーリックパウダーを使用するなどしてください。
にんにくの風味や香り、旨味成分などがひき肉料理とうまくマッチしますよ。
しょうが
こちらはにんにくが苦手な方にもオススメな代用品です。
しょうがも代用品として使用する場合はすりおろすかショウガパウダーなどを使用してくださいね。
上品な香りが臭みを打ち消し、ひき肉の旨味を引き立てます。
こしょう
ひき肉料理にはかかせないこしょうですが、こちらも代用品として利用可能です。
程よい香りとパンチ感がひき肉料理にピッタリ!
味が締まるので、ぜひ使ってみてくださいね。
赤ワイン
赤ワインを代用品として使用する場合は、ひき肉に直接入れるのではなくソース作りで使用しましょう。
その際にアルコールを飛ばすようにきちんと火にかける事を忘れないでくださいね。
赤ワインの旨味成分がギュッと濃縮され、レストランのような美味しい味となりますよ!
牛乳
ハンバーグを作る時に種の中に牛乳を入れるレシピを良く見かけます。
これは臭み消しの効果があるため入れているのですが、その部分がナツメグの効果と重複しているため代用可能なのですね。
しっとり感や肉汁感もプラスされるので、オススメの代用品の一つです。
ナツメグにも代用品にも頼らず作る方法
ナツメグもない、代用品も使いたくない!という場合にオススメの方法を紹介します。
基本で攻める!素朴なハンバーグのレシピ
スパイスや特別な代用品は一切使わず、原材料だけで美味しく食べるハンバーグのレシピを紹介しますね。
- ひき肉を常温にもどしておきます。この間に玉ねぎをみじん切りにして水にさらしましょう。
- 玉ねぎの水をよく切ってから油を引いたフライパンに入れ弱火でじっくり炒めていきます。
- ボウルにひき肉、塩コショウ、パン粉、卵を加えてよく混ぜます。
- 粘り気が出てきたところで玉ねぎを加え、丁寧に混ぜていきます。この時玉ねぎは常温くらいに冷ましてからボウルに入れてください。
- うまく混ざったらひき肉をまとめ、両手に叩きつけるようにして形を整えます。
- フライパンに油を引き、両面に焦げ目がつくように焼きましょう。
- ある程度焼けたら水をくわえて蓋をして蒸し焼きにします。
- 真ん中にも火が通っているか竹串で確認し、問題がなければ完成です!
お好みでケチャップやソースをつけると更に美味しく食べることができますね。
中身で勝負!?特別なハンバーグに
次に紹介するのはチーズ in ハンバーグなどの特別な中身入りハンバーグのレシピです。
- 基本のハンバーグの4の工程までと同じように作ります。
- 中身に入れるものを用意しましょう。チーズやうずらのゆで卵、アボカドやミニトマトなどがオススメです。
- ハンバーグの種を作る際に真ん中に中身をいれ、覆うように小判型を作っていきます。
- 油を引いたフライパンで両面に焼き色を付けた後は水を入れて蒸し焼きにしましょう。
- 中心に近い部分のひき肉が焼けていれば完成です!
【方法1】ソースに頼る
ナツメグにも代用品にも頼らなくてもパンチのきいた味にしたい・・・!
そんな時にオススメなのがソースです!
市販品を使用するのも美味しいですが、自分で作るとできたてなのも相まってさらに美味しくハンバーグを食べられますよ。
肉汁を利用した本格ワインソース
肉汁を利用した本格ワインソースのポイントはハンバーグを焼いたあとに出る肉汁です。
フライパンに残った汁は絶対に捨てないでくださいね。
- ハンバーグを焼いた後のフライパンに砂糖、お好みソース、ケチャップなどを加え軽く火を通します。
- 赤ワインを回し入れて強火にしアルコールを飛ばしましょう。
- 味を見ながら塩コショウを追加し、いい具合に調整できたら完成です!
【方法2】冷蔵庫に入れる
この方法はやや自己責任も伴うので、食中毒に気をつけて行ってください。
ハンバーグを美味しく作るコツの1つに冷蔵庫に寝かせるというものがあります。
ただ、寝かせるといっても熟成肉のように何週間も・・・ということではありません。
もみこんだその他の材料の味をひき肉に浸透させるように1時間~半日程度ラップを掛けて冷蔵庫に入れましょう。
雑菌が繁殖すると食中毒の元となります。
ひき肉と相性の良くないスパイスについて
次に紹介するのはひき肉料理とは相性の良くないスパイスについてです。
外国料理などでは使用されることもあるかもしれませんが、今回は日本人受けの悪いスパイスに限定して紹介します。
カモミール
ハーブティーなどによく利用されるキク科のお花を乾かしたものですね。
りんごのような甘い香りが特徴なのですが、ひき肉料理に入れるとほとんど味が目立たなくなってしまいます。
食感も悪目立ちすることが多いため、ひき肉料理との相性はあまりよくないといえるでしょう。
スペアミント
ケーキの上に乗せたりと可愛らしいアクセントに使えるハーブの一種です。
清涼感のある香りなどから人気ですが、ひき肉料理に入れるとその爽やかな風味がミスマッチ状態に・・・
ミントをあえて肉料理に使う事がヨーロッパ圏やイギリス料理などではあるのですが、日本人にはむかないという意見がほとんどですね。
バニラ
バニラ単体ではなくバニラビーンズ、あるいはバニラエッセンスなどとして使われるハーブの一種です。
強烈な甘いバニラの香りが特徴ですが、これもやはり肉料理には不向きと言えるでしょう。
外国でもほとんど使用することのない組み合わせなので、日本人以外にも不人気な組み合わせと思われます。
まとめ
今回はハンバーグにかかせない調味料、ナツメグの代用品7選を紹介しました。
- ナツメグの代用品は思ったよりたくさんある
- ハンバーグにナツメグを使わなくても美味しく食べる方法はあった!
- 甘い香りのする香辛料はひき肉料理には不向きかも・・・
ナツメグはあまり使用しないため購入していないという家庭も多いですね。
ですが、ハンバーグやひき肉料理などにナツメグを入れてみるとぐっと味が引き締まります!
もしスーパーでナツメグをみかけたら、ハンバーグのために購入してみてはいかがでしょうか?
ナツメグなしでハンバーグを作りたいという方は今回紹介した代用品を使ってみてくださいね。