オリーブオイルとサラダ油の違いを知っていますか?「オリーブオイルのほうが体にいい」といったことも、一度は聞いたことがあると思います。
では実際にオリーブオイルはサラダ油より、体にいいのでしょうか?オリーブオイルとサラダ油はどんな違いがあるのでしょうか?オリーブオイルとサラダ油の違いを詳しく解説させていただきます。
オリーブオイルの原料は?種類もご紹介!
オリーブオイルは何からできてるか知っていますか?その名の通りオリーブオイルは、オリーブの実からできています。
オリーブの実を科学的処理や加熱処理せずに、搾り出して得られます。
そしてオリーブオイルにはいくつか種類があって、オリーブの実の搾油の違いで種類が分けられます。
以下がオリーブオイルの種類です。
- バージンオリーブオイル
- エキストラバージンオイル
- ピュアオリーブオイルと分けられます。
では次でそれぞれの違いを、ご紹介させていただきます。
バージンオリーブオイルとは
バージンオリーブオイルとは、オリーブの実を搾ってろ過した精製していないオリーブオイルのことです。
つまり一番搾りのオリーブオイルですね。
精製をしていないので、オリーブオイルの品種や産地によってそれぞれ独自の味わいがあります。
エキストラバージンオリーブオイルとは
エキストラバージンオリーブオイルとはオリーブの実を搾ったバージンオリーブオイルの中で、劣化のレベルを示す酸度が0.8%以下の基準をクリアし、かつ香りと味わいが高評価された、良質なオリーブオイルのことです。
なのでエキストラバージンオリーブオイルは、オリーブオイル独特の香りが強くなってます。
エキストラバージンオリーブオイルは、バージンオリーブオイルの最高峰のオリーブオイルということですね。
ピュアオリーブオイルとは
ピュアオリーブオイルとは香りや味わいが弱いもしくは、香りや味がないオリーブオイルです。
搾っただけのオイルを精製して作られたオリーブオイルなので、オリーブ特有の香りが少なくなっていて、マイルドになっているのが特徴です。
オリーブ独特の香りが少ないので、あえてピュアオリーブオイルを選んで使っている人もいます。
また現在ではオリーブオイルと表示されることが多いです。
サラダ油の原料は何?製法までご紹介!!
では、サラダ油はいったい何からできているんでしょうか?
サラダ油は揚げ物をしたりするときに使うイメージがあります。
オリーブオイルはオリーブの実からでしたが、サラダ油の原料は何で、いったい製法はどのように作られているのでしょうか?
サラダ油の原料は?
オリーブオイルは名前の通りでしたが、サラダ油の原料は主に穀物の種子です。
例えば、大豆のサラダ油であれば大豆の種子が原料です。よく知られているキャノーラ油は、品種改良したなたねの種子が原料となっています。
よくお料理に使われる胡麻油もサラダ油の仲間に分類されます。
サラダ油は幅広く使われている呼び方なんですね。
サラダ油の製法は?
サラダ油の製法は原料となる実や種子を加熱し、化学的溶剤を加えて油を抽出します。その後精製作業を経て原油に含まれるガム質・遊離脂肪酸・色素・匂いなどを取り除き、冷えても濁ったり固まったりしないようになります。
このようにして冷えたときでもサラサラの、サラダ油ができあがります。
オリーブオイルは固まる!?サラダ油はサラサラ!性質の違いを解説!
オリーブオイルとサラダ油はどちらも植物の実もしくは種子が原料で、製法に違いがありました。
そしてサラダ油は冷えてもサラサラとご紹介しました。ではオリーブオイルはどうなのでしょうか?オリーブオイルが冷蔵庫で固まっていた経験はありませんか?次でご紹介させていただきます。
オリーブオイルが固まるのはなぜ?
冷蔵庫に入れておいたオリーブオイルに、白くてふわふわしたものが浮いている!といった経験はありませんか?
私はミニトマトをオリーブオイル漬けして冷蔵庫で保管しておいたら、オリーブオイルが見事に固まっていました。
実はオリーブオイルは温度が低いと固まってしまいます。
原因はオリーブオイルに含まれているオレイン酸という脂肪酸です。先ほどの白くてふわふわしたものは、このオレイン酸が固まり始めたものです。
オレイン酸自体は16℃以下で固まってしまいますが、オリーブオイルには他の成分も含まれているので、オリーブオイルが固まり始めるのは10℃以下くらいで、5℃以下になると白く濁って結晶になります。
オリーブオイルが固まるのはオレイン酸が入っているからだったんですね。
サラダ油が固まらないのはなぜ?
では次にサラダ油が固まらないのはなぜか、ご紹介させていただきます。
サラダ油は名前にもあるように、サラダなどにもドレッシングなどとして使える油として作られています。
なので、サラダなどの冷たい料理に使っても固まらないようにしてあります。
つまり、低温でも固まらないように精製の過程で、油に含まれているロウを取り除いています。
サラダ油はドレッシング用に作られていたんですね。なので低温でも固まらずにサラサラの状態なんですね。
オリーブオイルとサラダ油はカロリーも違う!?
オリーブオイルとサラダ油は原材料と製法が異なっていましたが、では気になるカロリーはどうなのでしょうか?
イメージとしてはオリーブオイルは体にいいとよく聞くので、オリーブオイルの方がカロリーが低そうですよね。
実はどちらも油なので、カロリーは同じなんです。
オリーブオイルとサラダ油は同じカロリー!!
オリーブオイルは100g当たり921Kcalで、サラダ油のカロリーも100g当たり921kcalと同じカロリーなんです。
また、キャノーラ油やごま油も同じカロリーです。
オリーブオイルはカロリーが低いと思っていました。油は同じカロリーなんですね。
オリーブオイルが体に良い理由は?
オリーブオイルも他の油と同じカロリーなのになぜ体に良いと言われるのでしょうか?
それはオリーブオイルの主成分のオレイン酸が、大変体に良い脂肪酸だからです。オレイン酸の働きに体の代謝を活発にするものがあり、これによって脂肪の燃焼を促してくれます。
ですので、オリーブオイルは太りにくいと言われています。
またオレイン酸は悪玉コレステロールを減らす働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞の予防や改善にも期待できます。
やはり、オリーブオイルは体に良い油だったんですね。
まとめ
- オリーブオイルの原料はオリーブで搾油の違いで種類が異なる
- サラダ油の原料は主に穀物の種子
- オリーブオイルは低温で固まるがサラダ油は固まらない
- オリーブオイルとサラダ油のカロリーは同じだがオリーブオイルのほうが体に良い
今回はオリーブオイルとサラダ油の違いについてご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
私もオリーブオイルは体に良いと聞いていたので、ほとんどオリーブオイルを使っていました。
サラダ油がドレッシング用に作られていたんですね。名前の由来も解明されてスッキリですね。
健康な食生活を送れるように、ぜひオリーブオイルとサラダ油、使い分けてくださいね。