クッキーは手軽に作れるお菓子です。でもなぜかいつ作っても焼き上がりが固くなってしまいませんか?せっかくクッキーを作るなら、サクサクのクッキーが作りたいですよね。
サクサクでホロホロのクッキーは、いったいどうやったらつくれるのか疑問に思いませんか?なにか特別な小麦粉を使っているのでしょうか?
今回はそんな疑問を解説させていただきます。さくさくのクッキーが作れるようになるので、ぜひ参考にしてください。
クッキーが固くなるのは小麦粉!?
クッキーを作ったときに固くなってしまう原因は、実は小麦粉にあるんです。
クッキーの材料である小麦粉にはグルテンが含まれています。
グルテンは、小麦粉に水を加えてこねるとできる、ゴムのような粘りと弾力のある固い物質に変化します。
クッキーを作るときは水は入れませんが、バターやレシピによっては卵も使います。このバターや卵にも水分が含まれています。
クッキーを作るときに小麦粉にバターをいれて卵を入れて、そしてこねてしまうとグルテンが作られてしまいます。
こねてグルテンがつくられたクッキー生地でクッキーを焼くと、カチカチの固いクッキーになってしまいます。
クッキーをサクサクにする技!ポイントは5つ!
では実際にどのようにしたらサクサククッキーが作れるでしょうか?クッキーをサクサクに作れる方法を、ご紹介します。
小麦粉を知ろう
小麦には大きくわけて3つに分けられます。
それは薄力粉・中力粉・強力粉です。
クッキーやお菓子作りで、小麦粉の種類の違いはたんぱく質の量になります。
小麦粉のたんぱく質は薄力粉<中力粉<強力粉の順で多くなります。
たんぱく質が多いとグルテンがつくられやすいので、クッキーが固くなりやすくなります。
なので、生地を作るときは薄力粉を使いましょう。
ですが、打ち粉には強力粉を使います。
強力粉は粒子が細かく生地に吸収されにくいので、打ち粉をしても小麦粉の量が増えないので、グルテンも増えずにクッキーが作れます。
ただ、打ち粉のふりすぎには注意してください。
生地の混ぜ方も一工夫!
クッキーが固くなる原因に混ぜ方があげられます。
レシピには小麦粉を入れたあとよく、「切るように混ぜる」と書いてありませんか?
実はこの「切るように混ぜる」がクッキーをサクサクにする、大きなポイントなんです。
ではどのようにまぜるかですが、道具はゴムベラを使います。
泡だて器だと小麦粉が練れてしまい、グルテンが出てしまうので使わないでください。
ゴムベラで小麦粉などの材料が入っているボールに、1を書くように混ぜます。
なかなか生地がまとまりませんが、根気よく1を描き続けると1~2分くらいでまどまります。
まとまらなく捏ねてはだめです。
冷蔵庫でしっかり寝かせる
生地ができあがったら、冷蔵庫でしっかり寝かせます。
実は、冷蔵庫で寝かせるのは生地を固まらせるためだけではありません。
冷蔵庫で冷やすことで、グルテンの粘弾性を弱めることができます。
寝かせるのはだいたい1時間、できれば一晩がおすすめです。
サクサククッキーが近づいてきましたね。
クッキーを作る部屋や台も冷やそう!
冷蔵庫で寝かしたクッキー生地を成形するときに、生地が温まってしまい柔らかくなってしまうと、生地が練られてグルテンが出てしまいます。
生地が温まってしまうのを防ぐために、作業をしている部屋を涼しくして、作業台も冷えているのがおすすめです。
ただ部屋を冷やしたり台をひやしたりするのはなかなか大変なので、小さな作業台を冷やしおくなど簡単な工夫をしてみてくださいね。
手早く成形
冷蔵庫から出したクッキー生地は、手で触りすぎると生地が柔らかくなってしまいます。
冷蔵庫から出したクッキー生地は固いですが、手で柔らかくするのではなくて、綿棒で上から押して生地を成形しやすくしてください。
あまり何度も押したりしてしまうと、ここでもグルテンが出てしまうので、十分に注意してください。
練らずに素早く成形してくださいね。
まとめ
- クッキーが固くなるのは小麦粉のグルテンが原因
- グルテンは小麦粉に水分を入れると出てくる
- 生地を作るのは薄力粉・打ち粉は強力粉と使いわける
- 小麦粉を入れたら切るように混ぜる
- 冷蔵庫で1時間はねかせる
- 手早く成形する
今回はクッキーをサクサクにつくるポイントをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
私もよくクッキーを作るのですが、混ぜすぎるとカチカチのクッキーになりますね。
この1を書くように切るように混ぜるのは、本当にポイントだと思うので、ぜひやってみてください。
これであなたもサクサククッキーが作れますね!