ラー油は辛味を足すだけでなく、料理のコクや香りをアップさせる効果もあります。しかも和洋中、どんな料理にも合う万能調味料です。
辛いものが好きな方なら常備しておきたいラー油。自家製ラー油が作れたら辛さや風味も自分好みにこだわることができますよ!
ラー油とは?
ラー油とは赤唐辛子を油で熱し色と辛みを付けたものです。ネギ、にんにく、しょうがなどの香味野菜や胡椒、花椒、八角などの香辛料を一緒に熱することで風味や香りが加わります。
香味野菜や香辛料の組み合わせを変えることで、バラエティに富んだラー油が出き上がります。
中国産と日本産のおすすめラー油
ラー油は中国から伝わった調味料ですが、日本国内でもラー油は製造されています。まずは既存のラー油をご紹介します。
中国産のラー油と口コミ
中国産のラー油は本場のものだけあって高い評価が多いですが、中には風味や香りが合わないという声もあります。
●老干媽「香辣脆油辣椒(玉ねぎラー油)」
老干馬(ローカンマ)は中国で人気NO.1のブランドです。唐辛子と花椒、大豆、玉ねぎなどをバランスよく配合した刺激的な辛さが特徴の具入りラー油です。
/調味料(アミノ酸等)
499円(税込)/210g
適度なピリ辛でコクがあり病みつきになります。
油より具の方が多くて料理に具も一緒に入れるとすごく華やかな香りがします
冷奴やバンバンジーなど幅広く味付けに使えてとにかく美味しい。
●S&B 李錦記「具入り辣油」
李錦記(リキンキ)は香港から世界に中華調味料を展開しています。大きめに刻んだ唐辛子とにんにくをたっぷり使い、風味豊かに仕上げた具入りのラー油です。
/調味料(核酸)、(一部に小麦•ごま•大豆を含む)268円(税別)/85g
《口コミ》
餃子、サラダ、スープなど何にでも使えるのでリピしてます。
中華料理に入れたり餃子のタレに混ぜたりするだけで本格的な味になります。
パンチが欲しいとき、野菜炒めや麻婆豆腐、スープなどにかけています。
日本産のおすすめラー油と口コミ
日本で製造されているラー油は中国産のものに比べると価格が高いです。しかしリピートされているラー油は素材にこだわっているものが多く、保存料や添加物が使われていません。
●辺銀食堂「石垣島ラー油」
石垣島の食材とたくさんのスパイスを組み合わせた、ちょうどいい辛味とまろやかな味わいが特徴のラー油です。
原材料:菜種油(国内製造)、唐辛子、ゴマ油、ニンニク、黒豆(大豆)、食塩、ゴマ、山椒、オリーブ油、島唐辛子、黒糖、ヒハツモドキ、ウコン、胡椒
888円(税込)/100g
餃子が引き立てられ美味しいです。また食べたくなる味です。
中華料理だけでなく味にアクセントが欲しい時によく使っています!
●小笠原フルーツガーデン「薬膳島ラー油」
「世界一辛い」と言われる小笠原諸島の島唐辛子としびれる辛さの花山椒が合わさった最高に辛いラー油です。
原材料:植物油(大豆油、オリーブオイル、ピーナッツオイル)、小笠原父島産唐辛子、花山椒、ウコン、アロエ、松の実、クコの実
980円(税込)/120ml
《口コミ》
辛さのあとに様々な香辛料の味と香りがブワーッときます!
辛味だけでなく旨味も香りもとても良くてクセになる調味料だと思います。
年越しそばに入れてみましたが七味よりもおいしかったです。
●山田製油の「ごまらぁ油」
一番絞りの胡麻油に国産の唐辛子と選りすぐりのスパイスを加え、辛味の中に旨味・香り・コクを凝縮したラー油です。
原材料:胡麻油、唐辛子、桂皮、陳皮、山椒、八角、生姜、ねぎ
540円(税込)/60g
864円(税込)/120g
《口コミ》
辛さと旨味のバランスが絶妙で、ほかのラー油が使えなくなってしまいました。
上品なピリ辛感がインスタントラーメンを高級中華に変えます‼︎
とんこつスープや白湯スープなど、数滴たらすだけでどんなものでも絶品に生まれ変わります。
ラー油が進化した「食べるラー油」
欧米には「チリオイル」や「ペペロンオイル」といった唐辛子とオリーブオイルで作られたラー油のような辛みの付いた油がありますが、日本にはラー油が進化した「食べるラー油」があります。
ブームから10年以上経ってもまだまだ人気のある食べるラー油。ごはんに合う唐辛子の辛味だけでなく使われている食材の食感にハマる方が多いようです。
おすすめの食べるラー油と口コミ
温かいごはんだけでなく、トーストやそうめんにのせて食べても美味しい「食べるラー油」。料理のひとつの材料として、ラー油同様、調味料としても幅広く活用されています。
●桃屋「辛そうで辛くない少し辛いラー油」
桃屋では人の手で揚げたガーリックとオニオンをたっぷり使って「辛そうで辛くない少し辛いラー油」を作っています。
原材料:なたね油(国内製造)、フライドガーリック、ごま油、唐辛子、フライドオニオン、砂糖、食塩、唐辛子みそ(大豆を含む)、パプリカ、すりごま、オニオンパウダー、粉末しょうゆ(小麦を含む)、粉末唐辛子みそ/調味料(アミノ酸)
450円(税込)/110g
本当に辛そうで辛くないけど油断しているとちょっとピリッとする。でもその辛さが絶妙です。
しっかりと揚げてあるガーリックとたまねぎがごろごろと入っていて、香ばしさと旨味がたまりません!
チャーハン、豆腐、豚しゃぶなど、これだけで味付けができるので料理が楽です。
●S&B「香ばし旨い!おかずラー油」
S&Bの「おかずラー油」はフライドガーリックとローストアーモンドの食感にこだわっており、ラー油とラージャンの絶妙な美味しさが楽しめます。
原材料:食用とうもろこし油(国内製造)、赤唐辛子、フライドガーリック、食用ごま油、オニオンパウダー、食塩、砂糖、粉末醤油、ラージャン(赤唐辛子、食塩、米)、フライドオニオン、アーモンド、すりごま/調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(V.E)、(一部に小麦・ごま・大豆を含む)
356円(税別)/110g
塩味が強すぎず香り付けにちょい足しするのにおすすめです。
ニンニクを使う料理に代用すると1片むいて切る手間が省ける上、美味しさが増します。
●新宿中村屋「香りとしびれほとばしる 食べる麻辣油」
中村屋の「食べる麻辣油」は山椒のピリリとしびれる辛味(麻)と唐辛子の辛味(辣)が特徴のラー油です。
465円(税込)/110g
山椒が刺激的で鋭い辛さが好きな方には確実におすすめです。
四川山椒のしびれと麻辣の強い辛味がごはんに合います!
味付けをした料理に足すことでラー油のよさが引き立ち、料理も一層美味しくなります。
簡単自家製レシピ
多めの油を高温に熱するので注意が必要ですが、ラー油は材料も揃えやすく簡単に短時間で作ることができます。
油の量や香辛料しだいで好みの辛さや風味にアレンジすることも可能なのでぜひ試してみてください。
ラー油に使う油
紹介したラー油や食べるラー油に使われている油を見てみると、種類はさまざまですが普段使っている油で作ることが可能です。
ラー油にする油はごま油のイメージがあるかもしれませんが、加熱することで芳ばしい香りの立つごま油より香りの少ない油の方がラー油には最適です。
- 大豆油
- 菜種油
- オリーブオイル
- ピーナッツオイル
- ごま油
ラー油作りの材料
- 油 250ml
- 長ネギ(青い部分)50g
- 生姜 20g
- 鷹の爪 5g
- 花椒(粒)1g
- (好みの香辛料)
- 一味唐辛子 50g
- 水 15ml
※鷹の爪と花椒は好みの辛さに合わせて調節してください。しびれる辛さが苦手な方は花椒は入れないほうがいいでしょう。
自家製ラー油の作り方
- 長ネギは適当な長さに、生姜(皮の有無は自由)は5mmくらいの厚さにカットする。
- 鷹の爪を適当な大きさにちぎる(種も使用する)。
- フライパン(深い鍋のほうが安全)に油を入れてから火をつける。
- 長ネギ、生姜、鷹の爪、花椒を入れ、グツグツしてきたら弱火にする。
- 具材を焦がさないように10分加熱を続ける。
- ステンレスのボウルに一味唐辛子と水を合わせておく。
- 具材がカリカリ(焦がさない)になったら火を止め、長ネギと生姜を取り除く。
- もう一度火を入れ180℃くらいになるまで加熱する。
- 一味唐辛子の入ったボウルにダマにならないように少しずつお玉を使って油を入れる。(全体に馴染んだらフライパンから直接流し込んでも大丈夫)
- 冷めたら完成。
自家製ラー油の使い道
ラー油があるだけでおかずを一品増やしたり、おつまみを即席で作ったり、小腹が空いたときに簡単な食事を完成させたりとどんな場面にも対応できます。油に残した香辛料も一緒に使うと辛さが増すので、辛味が好きな方にはおすすめです。
- きゅうりやネバネバ系の野菜、お漬物と和える
- カップラーメンに投入
- そうめんやうどんでピリ辛麺
- 七味や一味の代わりにそばや汁物に
- 脂身の多いお肉をラー油で焼いてタンドリー風に
まとめ:日ごとに美味しくなる自家製ラー油
2〜3日置くと辛さも増し、色や香りも変わってきます。1週間くらいは辛さや旨味の変化を楽しむことができますが、だんだん酸化が進むので1ヶ月を目安に使い切るのが理想です。
1度に大量のラー油ができてしまうかもしれませんが、いろいろな料理に合わせて毎日の食事を楽しんでください。