日本の料理や家庭ではあまり馴染みのないバルサミコ酢ですが、いつものソースをバルサミコ酢に変えるだけでイタリアン風にアレンジできたり、料理のバリエーションを増やすことができます。
本場イタリアのバルサミコ酢は高価なので、まずは家にあるもので代用品を作って使ってみるのはいかがですか?
バルサミコ酢とは?
「バルサミコ」とは「芳香がある」という意味のイタリア語です。果実酢のひとつで、濃縮したぶどうの果汁を長期間、樽で熟成させたものです。
紛らわしいものにバルサミコ酢と赤ワインビネガーがあります。この2つの違いは主に発酵期間の違いです
バルサミコ酢の特徴
- 名前の由来通り、豊かで上品な香り。
- 酸味と甘みを持ち合わせている。
- 熟成年数によって風味も価格もさまざま。
- はちみつと相性がいい。
- ポリフェノールが豊富に含まれている。
バルサミコ酢が合う料理やデザート
- サラダやマリネなどのドレッシング
- 肉料理や魚料理のソース
- アイスクリームやヨーグルトなどのトッピング
- 酸味のあるフルーツ
- 炭酸などで割って飲む。
バルサミコ酢の代用《家にありそうなソース➕酢》
家にありそうなソースと酢を合わせてバルサミコ酢の代用品を作ることができます。割合もシンプルで作り方も簡単です。
使う酢も家にあるもので問題ありませんが、よりバルサミコ酢に近づけるためには黒酢がおすすめです。
また加熱することで酸味がまろやかになり、うまみや甘みが凝縮され高級感が出ます。
ウスターソース+酢
原材料に果実を使用しているウスターソースは、その甘みととろみがバルサミコ酢と似ています。
ウスターソースよりも果実を多く使用しているとんかつソースや、ウスターソースととんかつソースの中間の口当たりである中濃ソースも代用として使えます。
オイスターソース+酢
牡蠣が原料のオイスターソースは、甘み、うまみ、とろみが強いという特徴があります。
酸味が苦手な方は酢の代わりにオリーブオイルと合わせても、バルサミコ酢の代用になります。
お好み焼きソース+酢
お好み焼きソースも果実をたくさん使用したソースですが、甘みにスパイシーさが加わった味わいになります。
お好み焼きソースもお好み焼き以外の用途がなかなか見つからない調味料のひとつなので、余っていれば一石二鳥です。
バルサミコ酢の代用《ワイン》
ソースで作るとどうしても元のソースの風味や特徴が影響してしまいますが、バルサミコ酢と同じぶどうが原料のワインで作ると、より近い味わいになります。
赤ワイン
赤ワインと砂糖を鍋に入れて沸騰させ、アルコールを飛ばします。火を止めてから酢を加えます。
- 赤ワイン 大さじ5
- 砂糖 大さじ1
- 酢 大さじ1
白ワイン
白ワイン、醤油、砂糖を鍋にかけて沸騰させ、アルコールを飛ばします。火を止めてから酢を加えます。
- 白ワイン 大さじ4
- 醤油 大さじ4
- 砂糖 大さじ2
- 酢 大さじ1
ワインビネガー
もちろんワインビネガーでも代用品を作れます。
ワインビネガーはぶどうの果汁をアルコール発酵させ、酢酸菌でさらに発酵させて作ります。 発酵期間は3ヶ月程度でバルサミコ酢と比べると短いです。
●赤ワインビネガー
赤ワインビネガーには渋みや強い酸味ががあります。肉料理や味の濃い料理に合います。
赤ワインビネガーを火にかけ、砂糖を少しずつ足して味を調節します。
- 赤ワインビネガー
- 砂糖(あれば蜂蜜がおすすめ)
●白ワインビネガー
白ワインビネガーの酸味は爽やかであっさりしています。ドレッシングや魚料理と相性がいいです。
白ワインビネガーに醤油と砂糖を少しずつ足しながら加熱します。
- 白ワインビネガー
- 砂糖
- しょうゆ
まとめ
バルサミコ酢はイタリアのお酢ですが、どの家にもありそうな日本の調味料とお酢で代用品が作れます。
イタリア料理や洋食だけでなく和食とも相性がいいバルサミコ酢は、煮込み料理にコクを与えるなど隠し味になります。また酢の物や酢飯などに使うお酢をバルサミコ酢に変えるだけで洋風にアレンジが可能です。
バルサミコ酢も代用品もお酢がこんなに幅広く使えることにも驚きですよね。ぜひいろいろ活用してみてください。