たこ焼き・お好み焼きと並んで大阪名物として有名なご当地料理に、串カツがあります。
大阪旅行で本場の味をお店で味わうのもおススメですが、串カツはホームパーティでふるまったり普段の食卓で出しても、家族や友達と楽しく食べられます。
串カツは具材のバリエーションが非常に多いです。
また、イメージされやすい串カツの調味料はソースですが、ソース以外にも美味しく串カツを食べられる調味料が沢山あります。
今記事では、大阪名物「串カツ」の定番具材および、串カツにすると美味しい変わり具材、ソース以外の調味料等、美味しい串カツの食べ方をまとめてご紹介します。
先ずは作り方から!「串カツ」の基本レシピ
串カツの具材と食べ方をご紹介する前に、先ずは基本となる串カツの作り方をお伝えします。
参考元のレシピには具材とソースが載っていますが、こちらの記事では具材とソースはあえて記載していません。
串カツの作り方はとても簡単です。
お好きな具材を竹串に刺してから、衣に付けて揚げるだけです。
串カツの材料(必要道具)
・お好きな具材
・竹串
・塩コショウ
・小麦粉
・卵
・パン粉
・サラダ油
・キャベツ
・レモン(飾り付け用)
串カツの作り方
(1)キャベツを千切りにする。レモンはくし形に切る
(2)卵を割って溶いておく。バットに衣用の小麦粉・卵・パン粉をそれぞれ入れておく
(3)お好みの具材を一口大に切る
(4)竹串に具材を刺す(3~4つ程度。違う具材を組み合わせる場合は、肉・魚介類と野菜を交互に刺す)
(5)具材に軽く塩コショウを振る(※甘い具材の場合は不要)
(6)小麦粉・溶き卵・パン粉の順で衣をまぶす
(7)180℃の油で表面がカリッとするまで3~4分程揚げる
(8)油を良く切ってから器に盛り付ける。キャベツとレモンを添える
(レシピ参考元:みんなの今日の料理「栗原はるみ氏レシピ」)
本場・大阪での基本「串カツ」定番具材
自宅で食べる串カツの作り方を学んだ上で、先ずは串カツの定番具材10種類をご紹介します。
珍しいと思うような具材もありますが、大阪の串カツ屋では定番です。
豚肉
豚肉はどの串カツ屋でも取り扱っている、定番中の定番具材です。
串カツに使う豚肉はモモ・ロース・ヒレ、肩ロース肉が適しています。
バラ肉やロース肉の薄切りにチーズや大葉を入れて揚げる、アレンジ串カツも作れます。
玉ねぎ
玉ねぎも、串カツの具材の定番です。
豚肉と相性が良いので、豚肉と交互に串刺しして揚げると美味しいです。
海老
海老は小エビでは無く、クルマエビやブラックタイガー(ウシエビ)・バナメイエビ等の大きな海老が、串カツに適しています。
海老を竹串に刺す時は、尻尾から頭に向かって縦になるように刺します。
頭は取っても取らなくても、どちらでも構いません。
アスパラベーコン
アスパラガスにベーコンを巻き付けたものに衣を付けて揚げます。
アスパラガスは緑色のものを使います。ベーコンを巻く前にスジを取っておきましょう。
1本を丸々縦向きに串刺ししても、食べやすい大きさに切ってから横向きに3~4個を串に刺しても構いません。
作る際は食べやすい方で作って下さい。
レンコン
レンコンも定番具材です。
厚さ1cmの輪切りにしてから、酢水に漬けてあく抜きをします。
5~10分漬けて酢水から出します。水分をよく拭き取ってから、縦向きに串刺しして衣を付けて揚げます。
キス
白身魚の1種である小型の魚「キス」は、大阪の串カツ有名店でも取り扱われている定番具材です。
キスは鱗と頭を取り除き、腹を縦に開いて内臓を処理してから使用します。
竹串に刺す際は、尾から頭側に向かって縦向きに刺します。
身が反りやすいので、あらかじめ皮を内側にして丸めた状態で串に刺すと、綺麗な形で揚げる事が出来ます。
ししとう
天ぷらの定番具材である「ししとう」ですが、串カツにしても非常に美味しいです。
ししとうを串カツにする時も、天ぷらと同じようにヘタと種は取り除かずにそのままの状態で串に刺して揚げます。
竹串に刺す時は、横向きにして3~4個を串に刺します。
じゃがいも
じゃがいもは、男爵よりもメークインの方が串カツに適しています。
下準備として串に刺す前に、皮を剥いて縦4つに切り、耐熱皿に乗せて電子レンジで加熱(500W・2分)しておきます。
縦向きに串刺しにします。薄切りの豚バラ肉を巻き付けても非常に美味しいです。
板紅生姜
細切れにしておらず、板状に切った状態の紅生姜です。(ハーフカットの紅生姜ともいいます。)
関東では珍しいですが、関西では天ぷらや串カツの定番具材です。
板紅生姜の入手は、通信販売を使うと簡単です。
生姜をそのままの形で紅生姜にしている物もあります。
丸々紅生姜になっている物を買った場合は、厚さ5mmになるように包丁で輪切りにしましょう。
漬け汁の水気をよく拭いてから、1~3枚程を縦に並べて串に刺します。
うずら卵
うずら卵も串カツでは定番の具材です。
うずら卵は水煮されて売られているものを、スーパー等で買ってくると手軽です。
水気をよく拭いてから、3~4個を縦向きにして串に刺します。
意外とアリな物も!?「串カツ」変わりダネ具材
定番具材だけでも十分満足出来ますが、此処からは余り知られていない変わり具材を10品ご紹介します。
さつまいも
甘くてホクホクとした食感が特徴のさつまいもは、女性や子供にとても人気がある野菜です。
ソースとの相性も良いので、串カツの具材としてもおススメです。
生のまま串カツにすると、芋に熱が全く通らずに「生揚げ」状態になります。
じゃがいもと同じように電子レンジ等を使って、あらかじめ熱を通しておいてから串に通しましょう。
かぼちゃ
さつまいもと同じく、かぼちゃも甘くてホクホクした食感が特徴の野菜です。
かぼちゃは豚肉や玉ねぎと相性が良いので、併せて串に刺しても構いません。
かぼちゃもじゃがいも・さつまいもと同様に、串カツにする前に熱を通して下準備をします。
アボカド
若者や女性に人気が高いアボカドは、串カツにしても美味しい具材です。
濃厚ながらサッパリとした独特の味わいと、ソース等の調味料が合わさって絶品です。
しいたけ
しいたけの串カツもおススメです。
しいたけを串カツにする際は鍋料理と同じように、傘から柄を切り離して使います。
傘にバツ印の切り込みを入れてから、2~3個を横から串刺しにします。
豚肉と相性が良いので、串に豚肉と交互で刺しても美味しいです。
白ネギ(長ネギ)
白ネギ(長ネギ)は串カツにすると、シットリとした食感と仄かな甘さがクセになる味を楽しめます。
白ネギも豚肉と相性が良いです。食べやすい大きさに切ってから、横向きに3~4個並べるか豚肉と交互に串刺しします。
半熟卵
半熟に茹でた卵の殻を剥いて、横向きに串刺しします。
串カツの揚げ時間は3~4分程度です。
下茹でした段階で半熟にしておいても、揚げている間に黄身に熱が入って固くなり過ぎません。
ささみチーズ
生の鶏ささみ肉の中にチーズを入れたものです。
ささみ肉を薄く切って、チーズに巻き付けます。
肉が上手く切れずにチーズが巻けない場合は、一口大に切ったささみ肉とカマンベールチーズを交互に串に刺しても作れます。
大葉を加えるとサッパリとした味わいになります。
オクラ
オクラも串カツにすると美味しい具材です。
下茹では不要ですが、ヘタは取り除いておきましょう。
巨峰+こしあん+餅
巨峰(大粒のぶどう)を、こしあんと薄切りにして電子レンジで少しだけ柔らかくした餅でくるんでから衣を付けて揚げます。
締めのデザートとして食べるのがおススメです。
リンゴ
くし切りにしたリンゴを、横向きの状態で串に2~3個刺して揚げます。
こちらもデザートにおススメです。バニラアイスと一緒に食べると、アップルパイのように楽しめます。
串カツのタレについて
串カツに付けるタレの定番は「ウスターソース」または「とんかつソース」です。
本場・大阪の串カツ屋でも、サラサラのウスターソースを串カツ全体に漬けて食べるのが基本です。
先ずはソースについて、有名な「2度漬け禁止」の理由を説明します。
何故大阪ではソースの「2度漬け」が禁止なのか
大阪の串カツ店で「ソース2度漬け禁止」と張り紙等で表記されているのは、衛生的な理由です。
大阪の串カツ店では、深めのステンレスバットの中にサラサラしたウスターソースが入れられてテーブルに置かれています。
このソースは、複数の客が共有して使う物です。
一度口に入れて齧った串カツを再度ソースに漬ける「2度漬け」をすると、ソースが口の中にいる菌やウイルスに汚染される危険があります。
直球的にいってしまうと「汚いから」という理由で、2度漬けが禁止されているのです。
自分用にソースを小皿に移したりスプーンでソースをすくって串カツにかける行為も、大阪では基本的にしません。
ソースだけじゃない!串カツに付けると美味しい調味料
串カツに付ける定番調味料はソース(ウスターソース・とんかつソース)ですが、同じ調味料ばかりだと味に飽きやすいです。
串カツを含めた揚げ物にはソース以外にも、付けて食べると非常に美味しい調味料が沢山あります。
以下に一例として5種類をご紹介します。
レモン汁
串カツ屋で串カツを注文すると、串カツと一緒にキャベツとくし切りにされたレモンが一緒に提供される事があります。
レモンは本来は飾り用ですが、串カツにかけて食べる人も多いです。
レモン汁をかけると、串カツがサッパリとした味わいになります。
ソースに飽きてきた時の、箸休め替わりにするのもおススメです。
柚子胡椒
柚子胡椒もサッパリした味わいになるので、箸休め代わりにピッタリです。
肉系や野菜系の串カツにも合いますが、魚系の串カツに柚子胡椒を付けて食べると絶品です。
タルタルソース
タルタルソースはエビフライの定番調味料ですが、串カツにも勿論合います。
細かく刻んだ茹で卵・ピクルス・玉ねぎをマヨネーズと混ぜ合わせて作ります。
ピクルスを柴漬けに変えると、サッパリした味わいのタルタルソースになります。
わさび醤油
わさびを醤油に溶かしてから、ソースのように串カツ全体に漬けて食べます。
わさびが苦手な人は、おろし生姜に変えた「生姜醤油」にしても美味しいです。
キムチソース
韓国の漬物「キムチ」の漬け汁をソースに加工した調味料です。
市販品でも多くの種類が売られていますが、簡単に手に入れやすいのは桃屋の「キムチの素」という製品です。
本来はキムチやキムチ鍋を作る為の調味料ですが、製品には「万能調味料」と記載されています。
揚げ物のタレとしても使えます。
そのまま使うと味が濃いので、少量の酢を加えて調整すると良いでしょう。
まとめ
自宅でも簡単に作れる「串カツ」は、豚肉・玉ねぎ・キス等と紅生姜が定番具材です。
変わりダネ具材として、リンゴ等の果物も串カツに出来ます。
ソース2度漬け禁止の理由は、飲食店では大勢の客が共有で使用しているからです。
ソース以外の調味料も、串カツに合う物は沢山あります。
飲食店で食べる串カツには、ソースを2度漬けしない以外に以下のようなマナーがあります。
・数本をまとめて注文する
・箸で串から具材を外さない
・キャベツは箸ではなく手で千切って食べる
(名店の串カツ屋では、キャベツも葉のままの状態でソースの横に置かれています)
・串の根元に刺さっている具材は、串を横にして食べる
(※団子の食べ方と一緒です)
ホームパーティや家族と食べる手作り串カツも美味しいですが、旅行等で大阪に訪れた際は、是非とも現地の絶品串カツを楽しんでくださいね!