ホワイトデーやバレンタイン等のイベントや趣味で作った手作りケーキは、自分や家族で楽しむのも良いですが友達や職場の仲間達・好きな人に渡して、相手にも美味しいケーキを楽しんで貰いたいものです。
ですが自宅で作ったケーキは洋菓子店で売られているケーキと違い、受け取って欲しい相手から受け取りを拒否されやすいです。
あなたも自慢のケーキを渡そうとしても断られて、悲しい想いをした経験があるかもしれません。
手作りケーキの受け取りを嫌がられる理由の1つに、ケーキのラッピングが汚いからという意見が多くある事をご存じでしたでしょうか?
今記事ではそんなラッピングの良し悪しで受け取りを判断されている事実がある、手作りケーキのプレゼントで相手が喜んで受け取ってくれる、綺麗なケーキのラッピング方法をお伝えします!
ラッピングしやすいケーキは?
ラッピングの方法を学ぶ前に、先ずはラッピングしやすいケーキは何かを知っておきましょう。
ラッピングがしやすいケーキは、硬めに焼いたりチョコレート等で表面をコーティングする事で、触っても直ぐに崩れないものです。
逆にラッピングしにくいケーキは、クリームを使っていたりケーキ自体が柔らかいものです。
具体的なケーキについて、それぞれの一例をご紹介します。
ラッピングがしやすいケーキ
以下のケーキは、ラッピングしやすいです。
・ガトーショコラ
・バウムクーヘン
・マドレーヌ
・カップケーキ(※生クリームを乗せていないもの)
・ザッハトルテ(チョコレートで表面をコーティングしているケーキ)
・カステラ
・ナッツ系のタルト
・カヌレ(キャラメルで表面をコーティングした一口サイズのケーキ)
ザッハトルテをプレゼントしたい場合は生地を焼いてチョコクリームを挟んだ状態で、先に包丁で切り分けてから1ピースずつ表面をチョコでコーティングして仕上げましょう。
切ったザッハトルテの仕上げ前ケーキは細めの竹串をケーキの上から刺して固定しておくと、チョコを掛けている間にケーキがズレずに、綺麗にコーティングをする事が出来ます。
ラッピングに不向きのケーキ
ラッピングがしにくいケーキは、以下が一例です。
・チーズケーキ類
※硬めに焼いた「ベイクドチーズケーキ」は、ラッピングしても比較的崩れにくいです。
・ショートケーキ
・モンブラン
・ミルクレープ
・果物等を使っているタルト
・プリン
※プリンは容器に入れて作るのでラッピングしやすいと思われがちですが、持ち運んでいる間に容器の中で中身が崩れやすいです。
・切ったロールケーキ
※クリームがラッピング中に溢れ出てきやすいです。
・フォンダンショコラ
※フォンダンショコラは表面が固いので包みやすいケーキですが、温めて食べる事で中から出てくるチョコレートを楽しむケーキです。
中に液状のチョコソースが入っています。表面が破れてソースが溢れ出てくる可能性が高いので、ラッピングは控えた方が良いです。
失敗例から学ぶ。嫌われやすいラッピング方法
手作りケーキをプレゼントする際に喜んで受け取って貰えるラッピングの仕方について、逆のパターンは何かも先に知っておきましょう。
手作りケーキで受け取りを拒まれる「失敗」のラッピング方法は幾つもあります。
下記で挙げているものは、どれもやりがちな失敗ラッピングの代表格です。
食品用ラップで包む/器に乗せて食品用ラップを掛ける
切ったケーキを食品用ラップで包んだだけの状態です。
シワシワのラップに包まれたケーキは、見た目が非常に悪いです。
器にケーキを入れてラップを上から掛けた状態も、自宅で作った物のおすそ分け感が強く出ます。
普段からおすそ分けを頻繁にしている親しい間柄の相手で無い限りは、非常に受け取って貰いにくい包装方法です。
新聞紙・チラシで包む
焼き芋や野菜を包む時にする包装方法ですが、手作りケーキも新聞紙やチラシで包んで渡す人が多いです。
食品用ラップでケーキを包んでから、新聞紙やチラシで更に上から包む事で”ケーキに含まれている水分が外に逃げにくいように”と考えて行ってしまいやすいです。
新聞紙やチラシは食用では無いインクが使われているので、ケーキにインクが移っていそうで汚いと思われてしまいます。
飲食店で揚げ物料理の下に良く敷かれている、外国の新聞紙のようなデザインの耐油紙(スナックペーパーともいいます)でケーキを包む人もいます。
耐油紙は食品用の紙ですが文字や絵が描いているモノの場合は、ラッピングで使うと新聞紙やチラシで包んだラッピングと同じように「インクがケーキに移っていそうで汚い」と思われてしまいやすいので、辞めましょう。
更に耐油紙は、新聞紙よりも紙が非常に薄いです。
包んでいる最中にシワが付いてしまい、見た目が非常に汚いラッピングになりやすいです。
ラッピング用包装紙で包む
食品用ラップでケーキを包んでからラッピング用包装紙で包んで渡す方法も、手作りケーキのラッピングでは辞めるべきです。
理由は新聞紙・チラシを使ったラッピングと同じです。
包装紙に使われている食品用では無いインクがケーキに移っていそうだと、受け取る相手に思われてしまうからです。
百貨店でケーキ等のスイーツを買うと、百貨店の専用包装紙で商品を包んでから渡してくる場合が多くあります。
それを真似して、手作りケーキのラッピングでもされがちな方法です。
百貨店に入っている洋菓子店は包装紙を使っていますが、スイーツをプラスチックケースや専用のケースに入れて、スイーツを密封してから包装紙で上から包んでいます。
更に百貨店に入っている洋菓子店は”それが出店している百貨店で買った物”だと、あなたがスイーツを家まで持ち運んでいる間に商品を包んだ専用紙を道ですれ違う人達に見せる事で、百貨店の宣伝をする為にそのようなラッピングをしています。
自宅で作った手作りケーキに食品用では無い包装紙を使っても、受け取る人はケーキへのインク移りを心配するだけなので辞めましょう。
ハンカチ・風呂敷で包む
食品用ラップで包んでからハンカチや風呂敷で包んでから渡す方法も、自作お菓子のおすそ分け感が非常に強く出てしまいます。
また、ハンカチや風呂敷で包む方法も「布から出た糸屑や、布を洗う時に使った洗剤の成分がケーキに付いていそう」だと思われてしまいます。
ハンカチ・風呂敷等の布製品で、ケーキを包んで渡すのは辞めましょう。
メッセージ付きのカードや手紙を添える
メッセージが描かれたカードや手紙が添えられたケーキも嫌悪されやすいです。
『美味しいから食べてね!』等といったメッセージがケーキに添えられていると、受け取る相手は「必ず食べて味の感想を伝えないといけない」という重圧感を抱いてしまいます。
頻繁に手作りお菓子を渡し合う親しい間柄同士でしたら、文通のように手紙を添えても相手から嫌悪されにくいです。
しかしそうでない相手に手作りケーキ等の食品を渡す場合は、相手が軽い気持ちで受け取れるように配慮をしましょう。
ケーキが美味しそうに見える!綺麗なラッピング方法
上記のような失敗ラッピング方法は、大勢の人がやりがちな方法です。
あなたもやってしまっていたから故に、自慢の手作りケーキをなかなか他人に受け取って貰えなかったかもしれません。
ここからはそんなあなたの悩みを解決する為に、手作りケーキが美味しそうに見える”綺麗なケーキのラッピング方法”をお伝えします。
綺麗なケーキのラッピングは、以下に挙げた3つの方法が簡単に行えるのでおススメです。
食品用フィルムシートで包む
手作りケーキを三角形もしくは四角形に切ってから、透明な食品用フィルムシートを使ってケーキを包むと、シワが無い綺麗な見た目でケーキをラッピングする事が出来ます。
食品用フィルムシートは、通信販売を使うと簡単に手に入れられます。
フィルムを留めるテープは市販のセロハンテープで構いませんが、透明で幅が広い物を選びましょう。
テープは指紋が付かないように注意しながら、フィルム同士を繋ぐ部分に貼り付けます。
フィルムを使ってケーキを包む際は、ケーキとフィルムの間に空気が入らないように密着させて包みましょう。
包装が苦手な人は四角形にケーキを切ってから「キャラメル包み(合わせ包み)」をすると、簡単に手作りケーキがラッピング出来ます。
キャラメル包みの仕方については、以下のサイトを参考にして下さい。
(ラッピングの仕方参考サイト:All About)
マスキングテープは使わない
文房具専門店等で売られているマスキングテープをセロテープの代わりに使うと「可愛いラッピングになるのでは?」と考えてしまうかもしれません。
しかし貰う側は「ケーキにイラストや柄に使っているインクが移っているのでは?」と、衛生的な理由で嫌悪する可能性が高いです。
マスキングテープでフィルムを留めるのは、避けた方が良いです。
食品用フィルム袋に入れて巾着のように包む
食品用フィルムでケーキを包む自信が無い人や、マドレーヌ等の切る事が出来ない手作りケーキをラッピングしたい場合は、食品用のフィルム袋に入れて巾着のように包む方法がおススメです。
食品用フィルム袋も、通信販売を使うと簡単に手に入れられます。
フィルム袋にケーキを入れてから、ケーキから1~2cm上の部分で2回程袋を捩じります。
捩じった部分にセロハンテープを貼って留めてから、捩じり部分をリボンで縛って蝶々結び等で飾り付けます。
リボンは、文房具専門店や手芸用具店で売られている一般的な物で構いません。
袋の端を扇のように縦に折って広げておくと、更に綺麗な見た目になります。
ケーキボックスに入れる
ケーキボックスは、洋菓子店でケーキを入れてくれるお馴染みのケーキ専用箱の事です。
手作りケーキもケーキボックスに入れると、フィルムで包む方法よりも楽な上に見た目も非常に綺麗です。
ケーキボックスは、100円ショップでも売られています。
ケーキボックスを使うと、崩れやすいラッピングに不向きなケーキも入れる事が可能です。
ですが、持ち運ぶ際に崩れないように注意しないといけなくなります。
ケーキボックスを使用する際も、ケーキは崩れにくいものにした方が綺麗な状態のまま相手に渡しやすいです。
相手も持ち運びがしやすいので、やはりプレゼント用の手作りケーキは崩れにくいものにしましょう。
シール等は渡す目的や相手を考えて貼る
フィルム袋を使う場合はリボンを付けるので華やかになりますが、透明フィルムや無地のケーキボックスでラッピングをした場合は、見た目が地味です。
可愛いイラストが描いたシール等を上から貼りたくなるでしょうが、シール類は渡す目的や相手を考えて貼るか貼らないかを決めましょう。
クリスマスやハロウィン等のイベント絡みで手作りケーキをプレゼントしたい場合は、100円ショップや文房具専門店等で売られているイラスト付きの催事用シールをフィルムに貼ると、ラッピングしたケーキが華やかになります。
また、リボン付きのシールをフィルムの上から貼っても華やかになります。
男性に手作りケーキを渡したい場合は、フィルムの上には何も貼らない方が良いです。
理由は個人の性格によって違う場合もありますが、女性は一般的に見た目の可愛らしさを重視する傾向があります。
一方で男性は、食品に対して衛生面の方を重視する傾向があるからです。
女性でも衛生面を重視する人は大勢いますので、イベントで渡す目的で無い場合はラッピングした手作りケーキにシール類は付けない方が無難です。
ケーキボックスに入れてラッピングする場合は、箱の上にシールやリボンを付けて可愛くデコレーションしても問題ありません。
パーティ等で持っていきたい!ホールケーキのラッピング方法
ここまでは小分けした手作りケーキのラッピング方法をお伝えしましたが、誕生日会やクリスマス等のパーティでは、自慢の手作りケーキをホールの状態で持っていきたいものです。
ホールケーキを綺麗にラッピングする場合は、下記の方法が最もおススメです。
ホールケーキはケーキボックスに入れる方法がおススメ
ホールケーキはそのままの状態でアルミ製のケーキトレイに乗せて、大きなサイズのケーキボックスに入れて持っていきましょう。
ケーキトレイもケーキボックスと同じく、100円ショップで取り扱われているので簡単に入手出来ます。
まとめ
手作りケーキの受け取りを拒否されるのは、ラッピングの方法が衛生的に「汚い」と判断されやすいのが理由の1つです。
シワが付きやすい食品用ラップではなく、シワが付きにくい食品用フィルムシートを使ってケーキを隙間なく包むと、見た目が非常に綺麗なので受け取って貰いやすくなります。
プレゼントで渡すケーキは、ガトーショコラやマドレーヌ等といった崩れにくい硬めのケーキにするとラッピングが楽です。
ホールケーキをそのまま持っていきたい場合や1人だけに手作りケーキを渡す場合はケーキボックス、複数の人に渡したい場合は食品用フィルムシートか食品用フィルム袋を使ってラッピングするのがおススメです。
綺麗なラッピングをしたケーキを受け取って貰って、自慢の美味しいケーキを是非とも楽しんで貰ってくださいね!