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アガベシロップは危険?体に悪い?安全な摂取のポイント

近年、注目を集めている天然甘味料「アガベシロップ」。白砂糖よりもヘルシーなイメージがあり、ダイエットや健康志向の人を中心に愛用されています。

しかしその一方で、アガベシロップは体に悪いのではないかと言う声も聞こえてきます。実は、過剰摂取には健康リスクが潜んでいるという指摘もあります。

そこで本記事では、製造方法、成分、健康への影響、そして賢い摂取方法まで、あらゆる側面から詳細に解説していきます。

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アガベシロップの特徴

聞きなれない方も多いアガベシロップ。アガベは日本語では竜舌蘭(りゅうぜつらん)と呼ばれており、多肉質の厚く細長い葉が放射状に延びて成長するので、独特な形が特徴です。

アガベシロップはこのアガベのエキスを抽出し、煮詰めて作られる樹液の甘味料になります。

アガベシロップの成分

100gあたりの成分は以下になります。

エネルギー 310 kcal
タンパク質 0.1 g
脂質 0.5 g
コレステロール 0 mg
炭水化物 76 g
食物繊維 0.2 g
ナトリウム 4 mg
カリウム 4 mg
カルシウム 1 mg
0.1 mg

76%が炭水化物(糖質)で25%が水分、他ミネラルが含まれる成分で、ビタミン類は含まれていません。この糖質の内訳が果糖 80%、ブドウ糖 15%、ショ糖等となっています。

低GI食品である

砂糖より1.3倍甘いとされるアガベシロップですが、ブドウ糖が少ないため、血糖値が急上昇することのない食品です。GI値は21と低GIの分類に含まれます。

血糖値が緩やかに上がるので、血糖値が気になる方、健康志向の方、ヴィーガンの方にも注目されています。

食物繊維(イヌリン)が含まれている

イヌリンは水溶性食物繊維の一つで、チコリやゴボウ、玉ねぎ等にも多く含まれています。イヌリンは、腸内細菌のエサとなる事で腸内細菌を増や腸内細菌叢(腸内フローラ)を改善する働きがあるほか、血中中性脂肪の低減や食後の血糖値上昇の抑制効果も期待できるとされています。

同じ量でカロリーが白砂糖より低い

以下の表は、一般的なアガベシロップと白砂糖のカロリーを比較したものです。

アガベシロップは、白砂糖よりもカロリーが約20%低いことがわかります。つまり、同じ量の甘さを得るためには、アガベシロップの方が白砂糖よりもカロリーを少なく摂取できるということです。

アガベシロップ 白砂糖
100g当たりカロリー 310kcal 387kcal
小さじ1当たり 15kcal 19kcal
ティースプーン1当たり 7kcal 9kcal

 

アガベシロップの危険性

果糖の過剰摂取に繋がる

アガベシロップに含まれている果糖(フルクトース)は、同じ糖質であってもショ糖と異なる点があります。それは、分解できる臓器になります。果糖は肝臓で分解される成分で、たくさん摂取すると肝臓も果糖の分解をしなければならない為、肝臓の負担になり、体に悪いと言われています。

しかしながら、果糖は砂糖やはちみつにも含まれる成分で、アガベシロップと比較すると少ないだけです。砂糖の1日の摂取目安は25g程度とWHOが定めています。これは小さじ5杯程度の量です。

アガベシロップに限らず、甘味料は正しい量を摂取するようにしましょう。

本当に自然甘味料と言えるのか

アガベシロップは、アガベのエキスを抽出したシロップで原料は天然の物になります。

しかしエキスを抽出する際に、加熱する工程があります。この加熱によって甘味のある果糖(フルクトース)が生成され、アガベシロップとなる為、人工的に熱処理されたものという観点から人工甘味料と言われることもあります。

また、アガベシロップを製造するコストは、長い時間をかけてアガベを育てるため決して安くはありません。健康ブームで人気が高まり需要が上がったものの、供給が追い付かない現状も見え隠れしており、添加物や別のシロップ、水分などが添加されている商品も多数存在しています。いわゆる、加工品としてアガベシロップが出回っているようです。

こういった見方から自然甘味料ではないという主張も多数ある事は事実の様です。

原材料は何か

先ほど、アガベシロップにはフルクトースと呼ばれる果糖が含まれると説明しましたが、このフルクトースは血糖値を上げない為、健康に良いとされています。

しかしながら、過剰摂取は肝臓に悪く、肥満のリスクがあるとも言われています。フルクトースを分解する役割を持っているのが肝臓です。そのため、アガベシロップの濃度が濃いほどたくさんのフルクトースが含まれているので、肝臓の負担が大きくなります。

甘味が強いため、依存性があり過剰摂取に繋がりやすい面もあり、1日の摂取量を決めて過剰摂取は避けましょう。

アガベシロップは子供や赤ちゃんにはダメ?

アガベシロップは、近年注目されている天然甘味料ですが、子供や赤ちゃんへの安全性について疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、1歳未満の赤ちゃんにはアガベシロップを与えない方がいいです。

1歳未満の赤ちゃん

  • 消化機能が未発達

1歳未満の赤ちゃんは、消化機能が未発達です。そのため、アガベシロップに含まれるフラクトオリゴ糖を十分に消化吸収できず、下痢や腹痛などの症状を引き起こす可能性があります。

1歳以上の子供への影響

1歳以上の子供であれば、適量のアガベシロップを与えることは問題ありません。ただし、与えすぎには注意が必要です。

  • 虫歯のリスク

アガベシロップは、白砂糖と同様に虫歯の原因となる可能性があります。歯磨きをしっかりするなどの対策が必要です。

  • 肥満のリスク

アガベシロップは、白砂糖よりカロリーが低いとは言え、天然甘味料ですからカロリーが高い食品です。与えすぎると、肥満の原因となる可能性があります。

安全なアガベシロップの選び方

アガベシロップは、アマゾンや楽天といったネット販売やコストコやカルディ、イオン等の店舗にも販売されており、簡単に購入出来ます。

アガベシロップは外国産のものがほとんどで、主にメキシコで栽培されているブルーアガベから作られています。

アガベが50%以上使用されていればアガベシロップとして販売が出来るようで、添加物やはちみつ等で調整されている商品も存在します。

以下にアガベシロップの選ぶ基準を紹介しますね。

オーガニックかどうか

アガベシロップを選ぶ際には、オーガニック認証を取得しているものや有機JAS認定を取得した物などを確認しましょう。

色味の違いで選ぶ

アガベシロップには、エキスの抽出の違いから、「ライト」、「アンバー」、「ダーク」の大きく3種類に分けられます。

「ライト」は一番明るい黄色をしており、くせがないため、食材の味や風味を邪魔をしません。デザートやソースを作るのに適しています。

「アンバー」はメープルシロップに似た色合いでキャラメルに近い風味をもっており、「ダーク」はさらに濃い色をしています。ダークは肉料理やパンケーキ、ワッフルにかけるシロップにお勧めです。

色味が濃くなるほど、コクが強まると知っておきましょう。

オールマイティーに使うならライトを選ぶことをオススメします。

産地

先ほども書いたように、アガベシロップは主にメキシコ産が流通しています。

メキシコ産のアガベシロップの足が物足りなかったり美味しくないと感じるようなら、他の産地のアガベシロップを試してみることもおすすめです。

オススメのアガベシロップ

似たような商品がたくさんあるのですが。。

アマゾンや楽天でアガペシロップを検索すると、同じような商品がたくさんヒットすると思います。

それらは一体何が違うのでしょうか?

結論から言うと、どれも一緒です。

アガベシロップ人気やブームにあやかって、いろいろなメーカーがアガベシロップを販売しているだけですので、有機や産地、色味などが一緒であれば選ぶ基準は値段のコスパです。

グラムあたり一番安いアガベシロップを選ぶようにしましょう。

以下に初期からある有名なアガベシロップに絞って紹介しました。

↓こちらはライトタイプのアガベシロップです。

↓こちらはアンバータイプのアガベシロップです。

↓こちらはダークタイプのアガベシロップです。

まとめ

アガベシロップは、上手に付き合えば健康的な食生活に役立つ甘味料です。本記事を参考に、賢く取り入れていきましょう。

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