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マルメロとは?食べ方や効能、カリンとの違い

マルメロは、リンゴやナシに似た形状を持つ果物です。

主に地中海地域原産で、中東やヨーロッパでも栽培されています。

マルメロは、生食すると硬くて渋みがありますが、加熱すると香り高く美味しいジャムやコンポート、チーズの添え物などに利用されます。

また、薬用としても古くから用いられており、消化促進や風邪の予防・治療、口内炎の緩和などに効果があるとされています。

それではあまり聞きなれないマルメロとはいったいどんなものなのか詳しく紹介していきます。

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マルメロとは?

マルメロは、ナシ科マルメロ属に属する果物で、主に地中海地域原産です。

マルメロは、リンゴやナシに似た形状を持ち、大きさは直径が8〜10cm程度で、果皮は黄色から緑色、果肉は白色〜淡黄色をしています。

生食すると渋味があり、硬いためあまり食べられませんが、加熱することで美味しいジャム、コンポート、パイの具材や、チーズの添え物などに利用されます。

特に、マルメロの香りは非常に独特で、調理することでその風味を引き出すことができます。

マルメロには、ビタミンCや食物繊維、ポリフェノールなどが豊富に含まれており、健康に良い影響を与えることが知られています。

例えば、食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する効果があり、ポリフェノールには抗酸化作用があるため、老化や生活習慣病の予防にも役立つとされています。

また、マルメロは古代から薬用としても用いられており、消化促進や風邪の予防・治療、口内炎の緩和などに効果があるとされています。

マルメロに含まれるペクチンは、腸内の有害物質を吸着して排出する効果があり、胃腸の調子を整える効果があるとされています。

最後に、マルメロの花は、美しい花を咲かせることから、観賞用にも利用されています。

花言葉は「愛」や「美」など、素晴らしい花言葉があることでも知られています。

マルメロを英語で言うと?

マルメロの英語訳はCydonia oblongaであり、シドニア・オブロンガといいます。

マルメロを漢字で書くと?

マルメロは、「丸梅諾」と漢字で書きます。

ただし、一般的にはカタカナ表記の「マルメロ」が用いられることが多いです。

マルメロの旬

マルメロの旬は、10月から11月にかけてです。

この時期に収穫されたマルメロは、風味豊かで美味しいとされています。

また、収穫後、しばらくの間寝かせることで、果肉が柔らかくなり、風味が一層増します。

そのため、収穫後1〜2週間ほど経過したマルメロが市場に出回ることが多いです。

ただし、マルメロは長期間保存することができないため、旬の時期に味わうことをおすすめします。

マルメロの主な産地

マルメロは、主に地中海地域を中心に世界各地で生産されています。

特に、スペイン、イラン、トルコ、モロッコ、ポルトガル、ギリシャなどが主要な生産国として知られています。

日本でも、主に山梨県や長野県、岐阜県などで栽培されています。

日本のマルメロは、温暖な地域に比べて果実が小さく、収量が少ないため、高級品として扱われることが多いです。

なお、マルメロは果実が育つまでに時間がかかるため、栽培が難しい果物の一つです。

また、果実が大きくて重いため、木の枝を支えることができる強い木が必要です。

そのため、生産地は限られ、生産量も比較的少ない果物となっています。

マルメロとかりんの違い

マルメロとかりんは、どちらも秋から冬にかけて旬を迎える果物で、外見が似ているため、混同されることがありますが、以下に違いを挙げてみます。

形状: マルメロは、丸くて大きな形をしています。

一方、かりんは、やや小さく細長い形をしています。

色: マルメロは、熟すと黄色がかった色になります。

かりんは、青みがかった緑色をしており、熟すと黄緑色になります。

食感: マルメロは、果肉が硬く、食感がシャキッとしています。

一方、かりんは、果肉が柔らかく、ジューシーで、食感が滑らかです。

食べ方: マルメロは、生で食べることができますが、果肉が硬く酸味が強いため、加熱してジャムやコンポートにすることが一般的です。

一方、かりんは、生でそのまま食べることができますし、サラダやスムージーにも使われます。

以上のように、マルメロとかりんは、形状、色、食感、食べ方などに違いがあります。

マルメロの栄養と効能

マルメロには、以下のような栄養素が含まれています。

・ビタミンC:免疫力アップや美肌効果に効果があります。

・食物繊維:便秘の改善や腸内環境の改善に効果があります。

・ポリフェノール:抗酸化作用に効果があり、生活習慣病予防に役立ちます。

・カリウム:高血圧や心臓病の予防に効果があります。

また、マルメロには、以下のような効能があるとされています。

・消化促進:マルメロに含まれるペクチン質が腸内で水分を吸収して、腸内を刺激するため、便秘の改善に効果的です。

・咳止め・痰止め:マルメロの葉に含まれるタンニン成分が、喉や気管支の炎症を鎮め、咳や痰の症状を緩和する効果があります。

・抗酸化作用:マルメロに含まれるポリフェノールが、細胞の老化を遅らせる抗酸化作用があるため、生活習慣病の予防や美肌効果が期待されます。

ただし、マルメロは果肉が硬いため、生で食べることが難しい場合があります。

そのため、ジャムやコンポートなどに加工することで、栄養素を摂取することが一般的です。

マルメロの主な品種

マルメロにはいくつか種類がありますがその中でも人気の品種についてご紹介していきます。

「チャンピョン」「スミルナ」「アップルクインス」は、海外で人気のあるマルメロの品種です。

1.「チャンピョン」

トルコ原産の品種で、果実は中程度の大きさで、果皮は黄色味がかった緑色、果肉はやや酸味があり、ジャムやコンポート、果汁などの加工品に向いています。

2.「スミルナ」

トルコ原産の品種で、果実は大きく、果皮は黄色味がかった緑色、果肉は非常に香りが高く、柔らかく、甘みもあります。

生食用としても加工品にも向いています。

3.「アップルクインス」

アメリカ原産の品種で、果実は中程度の大きさで、果皮は赤みを帯びた黄色色、果肉は柔らかく、香り高く、甘みが強いです。

ジャムやコンポート、果汁、または果実酒やリキュールなどのアルコール類の原料としても使われます。

これらの品種は、それぞれ独自の特徴を持っており、広く栽培されています。

美味しいマルメロの見分け方

美味しいマルメロの見分け方には、以下のポイントがあります。

重さ:新鮮なマルメロは重く、手に持ったときにしっかりとした重みがあります。

重みがないマルメロは古くなっている可能性があります。

形:マルメロの形は多少歪んでいても問題ありませんが、へこんだり傷があるものは避けた方が良いでしょう。

色:マルメロは熟すと黄色味がかってくるので、黄色みが強くなっているものを選びましょう。

ただし、色が濃すぎるものは過熟している可能性があるため、注意が必要です。

香り:良いマルメロは、甘い香りがあります。

マルメロの香りがしない場合は、熟していないか、品質が劣っている可能性があります。

触感:良いマルメロは、触るとしっかりとした弾力があります。

表面が柔らかいものは避けた方が良いでしょう。

これらのポイントをチェックして、新鮮で美味しいマルメロを選んでください。

マルメロは生で食べられるの?

マルメロは生で食べることができますが、果肉は硬く、生食用にはあまり向いていません。

生のマルメロは、固くて渋みが強いため、食べる前に調理することが一般的です。

マルメロ おすすめの食べ方

マルメロは一般的には加熱して食べます。

調理方法としては、マルメロを煮ることが一般的で、砂糖と一緒に煮ることで、甘くて柔らかい食感になります。

また、ジャムやコンポート、ピューレなどにも加工されます。

マルメロの甘酸っぱい風味を活かしたお菓子やお酒の原料としても使用されています。

ジャム

マルメロはジャムの材料として非常に人気があります。

マルメロのジャムは、独特の芳香があり、しっかりとした甘さがあります。

マルメロのジャムは、パンやトーストに塗って食べたり、ヨーグルトやアイスクリームにトッピングするなど、様々な使い方ができます。

また、チーズと一緒に食べると相性が良いとされています。

はちみつ漬け

マルメロのはちみつ漬けは、簡単に作ることができ、美味しいデザートやスイーツのトッピングとして楽しめます。

マルメロのはちみつ漬けは、コクのある味わいが特徴で、デザートやヨーグルトのトッピングとしてもおすすめです。

また、お茶請けとしても楽しめます。

シロップ

マルメロのシロップは、マルメロの風味や甘みを引き出して、さまざまな料理に使うことができます。

マルメロのシロップは、ソーダや紅茶、アイスクリーム、パンケーキなどのトッピングとして楽しむことができます。

また、肉料理のソースやドレッシングなど、さまざまな料理に使うことができます。

ゼリー

マルメロのゼリーは、マルメロの果肉やシロップを使って作ることができます。

マルメロのゼリーは、デザートとして楽しむことができます。

また、チーズケーキのトッピングやフルーツゼリーとしても使えます。

ピューレ

マルメロのピューレは、マルメロの果肉をすりつぶして作るピューレ状の食材です。

マルメロのピューレは、ケーキやパン、ジャムなどの材料として使えます。

また、ヨーグルトやアイスクリームにかけると美味しいです。

ジュース

マルメロのジュースは、甘酸っぱい風味が特徴的で、独特な香りも楽しめます。

マルメロジュースは、水や炭酸水で割って飲んだり、カクテルの材料としても使えます。

また、栄養価が高いため、風邪の予防や疲労回復にも効果的です。

ワイン

マルメロを使ったワインは、果実の持つ芳香と風味を生かした、上品で独特の味わいが魅力です。

一般的には、マルメロを使ったフルーツワインとして販売されています。

マルメロワインを作るには、果実を圧搾して得たジュースに酵母を加え、発酵させます。

発酵が進むと、アルコール度数が上がり、果実の風味がワインに移ります。

その後、熟成させることで、より上品な味わいに仕上げられます。

また、マルメロワインには、ビタミンCやポリフェノール、フラボノイドなどの栄養素が豊富に含まれており、健康効果も期待できます。

ただし、アルコールの摂取は適量に留める必要があります。

果実酒

マルメロの果実酒は、マルメロを使った伝統的な酒の一つで、果実の風味がしっかりと残っていることが特徴です。

作り方は、マルメロを切って芯を取り除き、細かく刻んで酒粕や砂糖と一緒に漬け込むことで、アルコール発酵させます。

果実の繊維質がアルコールに浸透することで、甘味や風味がしっかりと出るようになります。

漬け込む期間は、数か月から半年ほどで、その後濾して出来上がりです。

ただし、アルコール度数が高いため、適量に留めて飲むことが大切です。

また、自家製の果実酒を作る場合は、衛生面にも注意が必要です。

豚肉料理

マルメロと豚肉の相性は非常に良いと言われています。

マルメロは甘酸っぱい風味があり、豚肉は脂身がありコクがあるため、互いに引き立て合い、味のバランスが良くなります。

また、マルメロにはペクチンという成分が含まれており、料理に加えることでとろみが出ます。

豚肉との煮込み料理に使用すると、とろみがあって深い味わいに仕上がります。

さらに、マルメロは豚肉の脂っこさを中和してくれるため、食べやすくなります。

豚肉の脂身とマルメロの酸味と甘味が絶妙に調和し、美味しい料理に仕上がることが期待できます。

そのため、マルメロを使った豚肉料理は、和食や洋食を問わず、幅広く楽しまれています。

食べる以外のマルメロの活用方法

マルメロを使った、特産地ならではのちょっと変わった活用方法をいくつかご紹介します。

車の芳香剤

マルメロは果物の中でも香りが良く、車の芳香剤としても使用されています。

マルメロの香りは甘酸っぱく爽やかで、気分をリフレッシュさせてくれます。

マルメロを車の芳香剤にする方法は、以下の通りです。

・マルメロをスライスし、車内に置く

マルメロをスライスして、車内に置くだけで、爽やかな香りが広がります。

ただし、果汁が出てシートを汚すことがあるので、運転中は注意が必要です。

・マルメロを煮詰めて芳香剤にする

マルメロを煮詰め、芳香剤として使用する方法もあります。

マルメロを一口大に切り、水と砂糖を加えて弱火で煮詰めます。

煮詰まったら、容器に入れて車内に置けば、爽やかな香りが広がります。

・マルメロを乾燥させて芳香剤にする

マルメロをスライスして、天日やオーブンで乾燥させたものを、小さな袋に入れて芳香剤として使用する方法もあります。

マルメロの香りがゆっくりと広がり、長持ちするのが特徴です。

入浴剤

マルメロは、その爽やかな香りや肌に良い成分から、入浴剤としても人気があります。

マルメロを使用した入浴剤は、ストレス解消や疲労回復、美肌効果などが期待できます。

マルメロの入浴剤を作る方法は、以下の通りです。

・マルメロを切って湯船に入れる

マルメロを切って湯船に入れるだけで、マルメロの香りが広がります。

ただし、果汁が出てシミをつけることがあるため、浴槽の掃除には注意が必要です。

・マルメロのエキスを使う

マルメロのエキスを入手し、入浴剤として使用する方法もあります。

マルメロのエキスは、ドラッグストアやインターネットで購入することができます。

エキスを適量入れた湯船に浸かれば、マルメロの香りを楽しみながらリラックスできます。

・マルメロとバスソルトを使う

マルメロをスライスし、バスソルトと混ぜて入浴剤として使用する方法もあります。

バスソルトには、肌を美しくする効果がある成分が含まれているため、マルメロとの相乗効果で美肌効果が期待できます。

マルメロの保存方法

マルメロは、果皮が固く、果肉が繊維質で水分が少ないため、長期間保存ができます。

以下に、マルメロの保存方法をご紹介します。

・常温で保存する

マルメロは、常温で保存することができます。

ただし、直射日光や高温多湿の場所に置くと、傷みやすくなるため、風通しの良い場所に保管するようにしましょう。

また、他の果物と一緒に保管すると、他の果物の熟成を早めることがあるので、別々に保存することが望ましいです。

・冷蔵庫で保存する

マルメロを長期間保存する場合は、冷蔵庫で保管することをおすすめします。

冷蔵庫の野菜室や、果物専用の保存室に保管すると、長期間保存ができます。

ただし、冷蔵庫に入れる前に、よく乾かしてから保存するようにしましょう。

・冷凍する
マルメロを長期間保存する場合は、冷凍する方法もあります。

マルメロをスライスして、ラップやジップロックに入れて冷凍庫に保存することができます。

解凍する際は、室温でゆっくり解凍させるか、レンジで加熱して使うと良いでしょう。

以上、マルメロの保存方法をご紹介しました。

保存方法によって、マルメロの風味や食感が変わることがあるので、目的に合わせて適切な保存方法を選んでください。

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