「紹興酒」という言葉を聞いたことがありますか?
日本ではあまり馴染みのないお酒かもしれませんが、中国で古くから愛されているお酒の一つです。
紹興酒とは、中国浙江省の紹興市で生産される黄酒の一種です。
白米や糯米、麦芽を原料にして作られ、熟成によって深い味わいと香りが生み出されます。
紹興酒は、その独特の香りと味わいから、中国では「国酒」とも呼ばれ、国宴や祝賀行事などで飲まれることが多いお酒の一つです。
この記事では、紹興酒について詳しくご紹介します。
紹興酒の種類とアルコール度数
紹興酒には、以下のような種類があります。
普通紹興酒:一般的な紹興酒で、アルコール度数は一般的に15〜20度程度です。
特級紹興酒:普通紹興酒よりも高品質な紹興酒で、アルコール度数は一般的に18〜20度程度です。
清香型紹興酒:香りが爽やかで、アルコール度数は一般的に15度程度です。
花雕紹興酒:中国語で「花雕」というのは「花の彫刻」の意味で、黄酒に花を漬け込んで作る紹興酒の一種です。香りが豊かで、アルコール度数は一般的に15〜20度程度です。
また、紹興酒には、以下のようなアルコール度数のものがあります。
一般的な普通紹興酒や特級紹興酒のアルコール度数は15〜20度程度で、飲みやすい味わいが特徴です。
長期熟成された古酒は、アルコール度数が高く、40度以上にも達することがあります。
清香型紹興酒や花雕紹興酒のアルコール度数は、一般的に15度前後です。
低めのアルコール度数でありながら、豊かな香りが特徴的です。
以上が、紹興酒の種類とアルコール度数についての説明です。
紹興酒は、種類によって味わいや香りが異なるため、自分に合った種類を探して楽しむのがおすすめです。
紹興酒とは
紹興酒は、中国の浙江省・紹興市周辺で生産されている黄酒の一種です。
主に白米や糯米、麦芽を原料にしており、独自の製法により発酵・熟成されます。
熟成によって風味が変化し、深い味わいと香りが生まれます。
紹興酒は、紹興市周辺の気候や土壌によって、異なる風味や香りを持つ地域性があります。
代表的なものとしては、紹興市の「国窖酒」、平湖市の「姚記紹興酒」、上虞市の「太平鳳」などがあります。
元紅酒とは
元紅酒は、伝統的な製法で作られた紹興酒の代表格であり、中国で最もポピュラーな酒の一つです。
この酒は、糖分がわずか0.5%しか含まれておらず、他の種類の紹興酒と比較して非常に辛口です。
名前の由来は、貯蔵に使われた陶製の壺がかつて朱紅色であったことによるものです。
この酒は、蒸したもち米に米粉や麦麹などを加えて酒母を作り、発酵させてから圧搾し、熟成させることで作られます。
【元紅酒のアルコール度数】
元紅酒のアルコール度数は一般的に15~16度前後です。
濃厚な味わいと高いアルコール度数から、少量ずつゆっくりと味わうのがおすすめです。
また、元紅酒は、温度が上がると香りや味わいが変化するため、適温で楽しむのもポイントです。
四川料理や中華料理との相性もよく、食事と一緒に楽しむのもおすすめです。
加飯酒
加飯酒とは中国の浙江省紹興市で生産される紹興酒の一種です。
日本で一番流通されているのがこの加飯酒といっても過言ではないとされています。
名前の「加飯」とは、元紅酒に、麹と米を一緒に加えることをいいます。
この加えた米が発酵することで、お米本来の甘みやコクが加わり、味わいに深みが生まれます。
【加飯酒のアルコール度数】
アルコール度数は14〜18度程度とされています。
善醸酒
紹興酒の種類のひとつで、紹興酒は水で製造しますが、善醸酒は仕込む水の一部を3年以上熟成した元紅酒に代えて製造した贅沢な紹興酒になります。
善醸酒の味わいは、一般的には繊細で上品な味わいが特徴的です。
【善醸酒のアルコール度数】
善醸酒のアルコール度数は、一般的には13〜15度程度のものが多いです。
ただし、蔵元によってはアルコール度数が異なる場合もあります。
香雪酒
この紹興酒は、元紅酒と同じくもろみを作り、麦麹を加えて糖分を増やし、元紅酒の酒かすから蒸留した粕取り焼酎を加え、もろみ状態で長期間熟成させた後、圧搾して甘い酒に仕上げたお酒です。
【香雪酒のアルコール度数】
紹興酒の中でも最も甘く、糖分は20〜25%、アルコール度数は18〜20度です。
紹興酒と他の酒のアルコール度数比較
一般的に、紹興酒のアルコール度数は15度〜20度程度です。
これは、一般的なビール(4%〜6%)、ワイン(10%〜15%)、焼酎(25%〜45%)、日本酒(15%〜20%)と比較すると、やや高めです。
ただし、ウォッカやウイスキーのような蒸留酒と比較すると、低めです。
紹興酒は、アルコール度数が控えめであるため、食中酒としても人気があります。
紹興酒のアルコール度数は醸造酒の中で高いレベル
紹興酒のアルコール度数は一般的に15度〜20度程度で、日本酒のアルコール度数も同様の範囲に収まります。
ただし、日本酒の中にはアルコール度数が低いものもあり、紹興酒よりも低い場合もあります。
そのため醸造酒の中でもトップクラスのアルコール度数を持っているといわれています。
紹興酒のアルコール度数を蒸留酒と比較すると?
紹興酒は、一般的に醸造酒に分類され、アルコール度数は一般的に15〜20%程度です。
一方、蒸留酒は蒸留によりアルコール度数を高めて作られるため、一般的には紹興酒よりもアルコール度数が高いです。
一般的な蒸留酒のアルコール度数は、ウォッカやジン、テキーラなどが40度前後、ウイスキーやブランデーが40~50度前後、焼酎や白酒など地域によって異なりますが、30度前後から60度以上まで様々です。
そのため蒸留酒と比べると紹興酒のアルコール度数は低めであるといえます。
紹興酒のカロリー
紹興酒のカロリーは、アルコール度数や製法によって異なりますが、一般的には1合(180ml)あたり約200~250kcal程度です。
紹興酒は種類によりカロリーが違う
一般的に、紹興酒のカロリーは、種類や製法によって異なります。
例えば、元紅酒の場合、100ml当たりのカロリーは約57kcal程度ですが、加飯酒や善醸酒の場合は約65kcal程度となります。
ただし、これらの数値はあくまでも目安であり、実際には酒量や個人差などによっても異なるため、注意が必要です。
紹興酒のおすすめの飲み方
紹興酒の飲み方にはいくつかの方法があります。
以下に代表的なものをいくつか紹介します。
常温(ストレート)
紹興酒は常温で飲むことが一般的です。
お猪口に注いで、ゆっくりと飲むのが良いでしょう。
冷蔵庫で冷やした場合は、お酒の風味が落ちることがあるので、冷たくしすぎないように注意してください。
冷酒(ロック)
紹興酒はお湯割りや常温で飲むことが一般的なため、ロックで飲むことはあまり一般的ではありません。
紹興酒は温めることが一般的ですが、ロックで飲む場合は冷やして飲むので、味わいや香りが異なることを覚えておいてください。
ロックで飲む場合でも、あまり氷を多く入れすぎないように注意しましょう。
お燗(ホット)
紹興酒は温めて飲むこともできます。
温め方にはいくつかの方法がありますが、代表的な方法を紹介します。
まず、湯煎にかけた耐熱容器に紹興酒を入れ、80℃程度のお湯に浸けます。
お酒が温まったら、湯煎から取り出してお猪口に注いで、ゆっくりと飲みます。
温度は好みに合わせて調整してください。
ソーダ割り
紹興酒には、ソーダ割りも合うとされています。
紹興酒の味わいをそのまま楽しめつつ、爽やかで飲みやすくなるのが特徴です。
ただし、ソーダ水の量は好みによって調整することをおすすめします。