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「つぶ貝」ってどんな貝?種類や生産地・旬・捌き方と美味しい食べ方

レシピ

「つぶ貝」という貝をご存知でしょうか?

缶詰等でも売られている身近な魚介類ですが、具体的にどんな特徴や味をしているのでしょうか?

今記事では「つぶ貝」の特徴と美味しい食べ方について、詳しくご紹介します。

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つぶ貝とは?

つぶ貝は、特定の貝の名前ではありません。

食用される巻き貝の1種類を「つぶ貝」と呼んでいます。

日本では4種類の貝が、つぶ貝として食べられています。

具体的な品種は下記の通りです。

・エゾボラ
・ヒメエゾボラ
・シライトマキバイ
・モスソガイ

エゾボラの特徴

エゾボラ(蝦夷法螺)は「真つぶ」とも呼ばれる巻き貝です。

北海道から北側の海で漁獲される貝で、貝殻の色は茶色もしくは肌色をしています。

大きな貝で、体長は24cm程度・重さは1kg前後もあります。

貝殻は薄くて角ばっており、螺肋(貝殻にある筋)が太くて目立っている事が特徴です。

ヒメエゾボラの特徴

ヒメエゾボラ(姫蝦夷法螺)は「青つぶ」とも呼ばれる巻き貝です。

エゾボラの仲間ですが、体長は訳8cm程の小さな貝です。(※ヒメ(姫)は「小さい」という意味です)

千葉県・茨城県から北の太平洋側と日本海側で漁獲されています。

エゾボラと同じく殻は角ばっていますが、殻の色は黒・白・黒緑・茶色と多彩です。殻が分厚くて螺肋は目立ちません。

シライトマキバイの特徴

シライトマキバイ(白糸巻貝・白糸巻蛽)は「灯台つぶ」とも呼ばれる、全体的に縦長い巻き貝です。

殻の長さは平均で15cm程あります。殻の各層に丸みを帯びており、殻の色は茶褐色です。

殻に炎のような模様を持っている個体も多くいます。

北海道、福島県、宮城県、千葉県、茨城県の太平洋側で漁獲されます。

北海道で捕れるシライトマキバイは殻がやや角ばっていて大きく、南で捕れるシライトマキバイは殻が丸くて小さいものが多いです。

モスソガイの特徴

モスソガイ(裳裾貝)は「べろつぶ」とも呼ばれる、カタツムリのように軟体(=可食部)が非常に大きい巻き貝です。

軟体部分が着物の袖を引きずっている女性のように見える事から「モスソガイ」と名付けられました。

体長は5cm前後で殻は非常に薄く、ビロード上の殻皮を被っています。殻の色は茶色いです。

生息地は瀬戸内海から北海道まで幅広いですが、主な漁獲場所は東北地方と北海道です。

つぶ貝の旬は?

4種類いる「つぶ貝」ですが、旬は産卵時期を除いた8月~2月と長く設定されています。

どの貝も漁獲場所によって旬の時期が異なるので、上記のような設定がされています。

新鮮なつぶ貝の選び方

4種類ある「つぶ貝」ですが、どの貝も古い状態だと食中毒になる危険性が高くなります。

スーパー等で生のつぶ貝を買う時は、下記の特徴を持つ新鮮な物を選ぶようにしましょう。

つぶ貝が動いている

つぶ貝等の貝類は、新鮮な状態だと生きています。

生きている貝は軟体部分が動いているので、身を押すと殻に直ぐ引っ込む貝は新鮮です。

つぶ貝から磯の香りがする

新鮮な貝は住んでいた海(磯)の香りがします。

古い貝は生臭くなっているので、貝に鼻を近付けて磯の香りがするか確認しましょう。

つぶ貝の殻をコンコンしたとき澄んだ音が出る

新鮮な貝は、殻同士を打ち付けた時に「カチン」という澄んだ音がします。

スーパー等でパック詰めされている場合は確認出来ませんが、魚市場でつぶ貝を買う際は販売担当者に貝の殻を軽く打ち付けて良いか尋ねてみると良いでしょう。

つぶ貝には毒がある

つぶ貝は唾液腺に「テトラミン」という毒の成分を持っています。

テトラミンを誤って体に取り込んでしまうと、めまい等の症状を起こしてしまいます。

捌く時は、しっかりと唾液線を取り除きましょう。

つぶ貝の捌き方

つぶ貝の種類と新鮮な状態を理解した上で、ここからは美味しいつぶ貝の調理方法についてご紹介します。

先ずは捌き方についてご説明します。つぶ貝には毒を含んだ部分(唾液腺)があるので、下記の手順を参考にしながら注意して捌きましょう。

(1)殻をハンマー等を使って叩き割る(※手を怪我しないようにゴム手袋を嵌めて行って下さい)

(2)手を使って内臓を取り除く

(3)貝蓋にある面を下にして置き、包丁で中心に切り目を入れる

(4)切り目から左右に開く

(5)左右に唾液腺が1つずつ出てくるので、指で押し出して2つの唾液腺を取り除く

(6)流水で良く洗って水気を拭き取る

「つぶ貝」のおすすめ調理法

捌いたつぶ貝は、調理して美味しくいただきましょう。

おススメの調理方法は、下記のものです。

刺身

エゾボラ等の大きいタイプのつぶ貝は、刺身で食べるのがおススメです。

プリプリとした貝の食感とワサビ醤油は、相性抜群で絶品です。

佃煮

ヒメエゾボラやモスソガイ等の小さなつぶ貝は、甘辛く煮付けた「佃煮」にすると絶品です。

刻んだ生姜と一緒に煮込んだ佃煮は日持ちするので、沢山作ってお摘みやご飯のお供に楽しんでも良いでしょう。

かき揚げ

ヒメエゾボラやモスソガイ等の小さなつぶ貝は、小エビや枝豆と一緒にかき揚げにしても絶品です。

エゾボラガイの場合は身が大きいので、一口大に切って単独のかき揚げにしても良いでしょう。

パエリア

つぶ貝はスペイン料理の「パエリア」の具材にするのもおススメです。

通常はムール貝等の二枚貝を使いますが、殻を取って下処理をしているつぶ貝の身でも美味しいパエリアが作れます。

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