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「玄米茶」はどんなお茶?含まれている栄養素・美味しい飲み方を併せて解説

食の知識

玄米茶は好きですか?

数多くある日本茶の中でも、玄米茶は子どもから大人まで好きな人が多い人気のお茶です。

多くの人に飲まれている玄米茶ですが、健康面で優れた栄養素と効果がある事をご存知でしょうか?

今記事では健康茶としても注目されている「玄米茶」について、含まれる栄養素と効能・効果・毎日美味しく玄米茶が飲めるおススメの淹れ方を併せてご紹介します。

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玄米茶とは?

玄米茶は下級煎茶(上質な茶葉である「一番茶」「二番茶」では無い「三番茶」以降の日本茶)または番茶(番号が付けられていない普段使い用の日本茶)に、焙じた米を半々の割合で合わせたブレンド茶です。

”玄米”茶と書きますが、茶葉に加える米は餅米が多く用いられています。

焙じてポップコーンのように弾けた米の香ばしさと、アッサリしたお茶の味が特徴です。

玄米茶の起源は?

玄米茶は日本のお茶ですが、生み出された起源は複数の説があります。

先ず、戦前に京都の茶商(日本茶を販売する商人)が1月11日に正月飾りの鏡餅を割って食べる「鏡開き」の時に出る餅屑を、下級煎茶と混ぜて再利用した説があります。

他に、炊飯後の釜に付いた米を茶葉に入れて再利用したという説があります。

茶懐石(茶事に出される質素な料理)からヒントを得て作られたという説もありますが、いずれの説も明確な根拠がありません。

大衆に広がった経緯に関しても、大正時代に京都発祥の複数の製茶会社が「自分の会社が起源だ」と主張していました。

上記の状態であった為、初めて一般販売を開始した製茶会社が何処であるのかも明確には定まっていません。

玄米茶に含まれている栄養素

作られた理由や大衆に広げた製茶会社に関しては様々な説がある玄米茶ですが、玄米茶にはどのような健康的な成分が含まれているのでしょうか?

玄米茶(抽出液・100g/100ml中)に含まれている栄養素は、下記の通りです。

ナトリウム 2mg
カリウム 7mg
カルシウム 2mg
マグネシウム 1mg
リン 1mg
0.01mg
マンガン 0.15mg
葉酸 3μg
ビタミンB2 0.01mg
ナイアシン 0.1mg
ビタミンB6 0.01mg

参考元:食品成分データベース

玄米茶はカリウムと葉酸が含まれている!

玄米茶には、抽出液100ml中にカリウムが7mg、葉酸が3μg含まれています。

カリウムと葉酸の人体での働きは下記の通りです。

【カリウムの働き】
・細胞の浸透圧を維持
・体内の水分調節
・神経刺激の伝達
・腎臓へのナトリウム再吸収抑制・体外への排出(血圧を下げる)
・心臓機能や筋肉機能の調節 等

【葉酸の働き】
・赤血球の生産補助
・代謝に関与
・DNA・RNA等の核酸生成
・たんぱく質の生成促進
・細胞の生産・再生を補助
・胎児の正常な発育の補助(妊婦の場合)

(参考元:健康長寿ネット「カリウム」/「葉酸」

玄米茶はカルシウム・マグネシウム・リンも含まれている!

玄米茶にはカルシウム・マグネシウム・リンも含まれています。

それぞれの成分の人体での働きは下記の通りです。

【カルシウムの働き】
・骨や歯の構成
・細胞分裂・分化や筋肉収縮を抑制
・神経興奮を抑制する働き(リラックス作用による不眠症・ストレスの緩和)
・血液凝固作用の促進 等

【マグネシウムの働き】
・エネルギー生成
・栄養素の合成・分解
・カルシウムと拮抗する事による筋収縮制御
・血圧低下および血小板の凝集抑制(血栓を作りにくくする)

【リンの働き】
・骨や歯の正常な発達
・細胞膜の構成
・DNAとRNA等の核酸生成
・様々な代謝反応に関与
・酸およびアルカリのバランス調整
・浸透圧調整
・心臓と腎臓の機能維持
・神経伝達の関与

(参考元:健康長寿ネット「カルシウム」/「マグネシウム」/「リン」

玄米茶の美味しい淹れ方

健康に優れた効果がある様々な栄養素が含まれている玄米茶ですが、ここからは毎日美味しく飲めるおススメの淹れ方をご紹介します。

玄米茶は飲む時の温度で、風味や味わいが変わります。

ホットだけではなく、水出しの方法でアイスの玄米茶も作れます。

ホットの場合

ホットの場合は低温抽出(50~60度のお湯)と高温抽出(85~100度のお湯)の2通りで淹れられます。

低温抽出で淹れた玄米茶は苦みと渋みが弱く、甘みと旨味が引き出されます。

また日本茶に含まれている「カフェイン」と苦み成分「カテキン」の量が抑えられるので、まろやかな味わいになります。

高温抽出で淹れた玄米茶は、日本茶特有の苦みと渋みが強く出ます。

香りも低温抽出より強く出ます。高温抽出の場合は、すっきりとしながらもコクがある味が楽しめます。

淹れ方

玄米茶のホットでの淹れ方は、低温抽出・高温抽出ともに方法は同じです。

【2人前】
(1)急須にティースプーン2杯(4g)の玄米茶を入れる
(2)200mlのお湯を急須に入れる
(3)急須に蓋をして30秒待つ(茶葉を蒸らす)
(4)湯呑に交互にそそぎながら、最後の1滴まで抽出液を湯呑に移す

※湯呑に交互にそそぐ事で、玄米茶の味が均一になります。

アイスの場合

アイスの場合は、水出しで作る方法を用います。

水出しで作るアイスの玄米茶は、一度に沢山作れるので急須とお湯を用意するホットよりも手軽に飲めます。

また水出しの場合は「テアニン」という緑茶に含まれる旨味成分が多く出て、苦みや渋みが抑えられます。

低温抽出で淹れたホットの玄米茶よりも、まろやかな味わいです。

淹れ方

【1L分】
(1)市販のお茶パックに玄米茶を10~20g入れる(量は好みで調整して下さい)
(2)ボトルに玄米茶を入れたお茶パックを入れ、水を1L加える
(3)ボトルを軽く上下に振る
(4)冷蔵庫に入れて、3~8時間掛けて抽出する

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