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杏仁豆腐でお馴染み「クコの実」はスーパーフード!特徴、栄養素と美味しい食べ方

レシピ
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クコの実という食品を御存知でしょうか?

飲食店で杏仁豆腐を注文すると良く添えられている、赤い木の実です。

真っ白い杏仁豆腐に彩りを加えている存在ですが、クコの実は優れた薬効と栄養が豊富に含まれている「スーパーフード」でもあります。

今記事ではクコの実の植物情報と含まれている効能・効果、栄養素、杏仁豆腐以外でも使えるおススメの楽しみ方をまとめてご紹介します。

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クコの実とは

クコの実は、ナス科クコ属の植物「クコ(枸杞)」から取れる木の実です。

クコおよびクコの実の細かな特徴は、下記の通りです。

クコの特徴

・クコは漢名。由来は「カラタチ(枸橘)のような棘があり、コリヤナギ(杞柳)のように枝がしなやかに伸びる植物だから」と伝えられている
・日本では地域によって「アマトウガラシ」「カラスナンバン」「オニクコ」「カワラホウヅキ」「ノナンバン」等の名前でも呼ばれる
・原産地はアジア。日本全域と朝鮮半島・中国・台湾の平地に自生している
・落葉広葉樹で低木。樹高は1~2mで、温かい地域では半常緑樹化している
・株元から茎が何本も立ち上がり、弓状に垂れ下がって藪状になる。茎は細長くて直立しない
・枝の長さは約1メートル、太さは直径数mmから1cm程。分枝しやすく、しなやかで細い
・芽吹きは3月~4月。葉と葉の付け根に1~2cmの棘が互生する
・葉の長さは約2~4cmで緑色。先が僅かに尖っている楕円形もしくは倒披針形で、革質かつ縁が滑らか。枝から数枚ずつ集まるように生える
・7月~10日に花が咲く。葉の付け根から1~4個の細い花柄を出す
・花は直径1cm程の大きさの鐘状で、薄紫色。花冠は5裂。5本の長いおしべを出す
・実は花が咲き終わった9月頃から実る
・葉と果実(クコの実)が食用に、根が漢方薬に用いられる
・萌芽力が強く剪定(木の枝を切って形を整える事)にも耐える為、庭園樹や生垣にも良く利用される

クコの実の特徴

・英名で「ウルフベリー」または「コジベリー」とも呼ばれる
・液果(果肉の一部が多肉質もしくは多汁質になっている果実)
・直径1~2.5cm程の楕円形。9月頃から結実し、晩秋に橙紅色に熟する
・果実の中に種子が20個程入っており、1つの種子の大きさは2mm
・種子は腎円形もしくは楕円形で平たい。皮が淡い褐色で浅い網目模様がある。ザラザラした感触をしている
・生の状態だと苦み・渋み・臭みが強い為、果実はドライフルーツにしてから食する
・ドライフルーツにしたクコの実の味は、ベリーのように仄かな甘酸っぱさがある

クコの実の効果・効能

クコの実はドライフルーツにすると甘酸っぱい味わいが楽しめますが、美味しいだけで無く漢方薬としても古くから人々に利用されています。

下記はクコの実が持っている効能・効果の一部です。

目の健康維持

クコの実には抗酸化物質「ゼアキサンチン」が豊富に含まれています。

ゼアキサンチンは緑黄色野菜等に含まれている成分で、人体では黄斑(眼球内部の網膜中心部)多く存在します。

カロテノイドの1種で、ブルーライト等の有害物質から目を保護をする効果があります。

目が有害物質から保護される事で、目の機能保持や健康維持に繋がります。

肌の健康維持

クコの実に含まれるゼアキサンチンは、目の健康だけでは無く肌の健康を保つ効果があります。

紫外線から肌を保護する事で、皮膚へのダメージを抑制します。

皮膚がダメージを受けにくくなる事で、肌が健康になり美肌にも繋がります。

アンチエイジング効果

ゼアキサンチン等の抗酸化物質を豊富に含むクコの実は、体の酸化を抑制します。

体が酸化すると、老化スピードが上がります。

クコの実に含まれている抗酸化物質が体の酸化を抑える事で、年を重ねても若々しい状態を維持出来ます。

コレステロール値・中性脂肪値の降下

クコの実には「ベタイン」という成分も豊富に含まれています。

ベタインは脂質代謝を改善する効能を持っており、体内に蓄積されているコレステロールや中性脂肪の燃焼を促します。

またクコの実は肝細胞の再生を促す効果があるといわれています。

コレステロール値と中性脂肪の値が降下する事で、動脈硬化や心疾患等の予防に効果を発揮します。

クコの実の栄養素

優れた薬効を多く持っているクコの実ですが、漢方薬としてだけでは無く栄養豊富な「スーパーフード」としても近年注目を集めています。

下記はクコの実に含まれている栄養素の一覧表です。

(乾燥クコの実100gあたりの栄養素です)

エネルギー 387kcal
タンパク質 12.3g
脂質 4.1g
炭水化物 75.3g
カリウム 1400mg
カルシウム 47mg
マグネシウム 77mg
リン 180mg
4.0mg
β-カロテン 800μg
ビタミンK 10μg
ナイアシン 4.6mg
葉酸 99μg
ビタミンC 9mg
ビオチン 24.0μg

(データ参考元:食品成分データベース

クコの実はカリウムが豊富!

クコの実には100g中にカリウムが1400mgも含まれています。

カリウムは体内の水分調節を行う事で、細胞の浸透圧を維持します。

また神経刺激の伝達を補助したり、細胞内酵素の反応を調節する働きも行います。

心臓機能や筋肉機能の調整にも必要不可欠な栄養素であり、腎臓へのナトリウム再吸収を抑制する事で、血圧を下げる働きも行います。

(データ参考元:健康長寿ネット

クコの実はβ-カロテンも豊富!

クコの実にはβ-カロテンも豊富に含まれています。

β-カロテンは植物性のビタミンAです。体の粘膜・皮膚・免疫機能を正常に保ちます。

その他にも、
・視力維持
・抗酸化作用
・老化防止
・動脈硬化予防
・がん等の進行抑制
・粘膜の健康維持
・骨の成長促進
・肌のカサつきやニキビの予防

上記の働きも行います。

(データ参考元:わかさの秘密

クコの実にはビオチンも含まれている

クコの実には100g中にビオチンが24.0μg含まれています。

ビオチンはビタミンB群に分類される水溶性ビタミンで、ビタミンHとも呼ばれる栄養素です。

エネルギー生成の手助けを行う他に、皮膚や粘膜の維持、爪や髪の健康維持に深く関わっています。

不足するとアトピー性皮膚炎・脱毛等の皮膚疾患を発症する原因になります。さらに食欲不振や鬱等を発症する原因にもなります。

(データ参考元:健康長寿ネット

杏仁豆腐以外でも使える!クコの実のおススメ料理

日本の至る所に自生しており、優れた効能・効果と栄養を併せ持っているクコの実ですが、多くの人が「杏仁豆腐の添え物」程度でしか認識していません。

ここからは杏仁豆腐の添え物以外で、是非とも試して頂きたいクコの実を使ったおススメ料理をご紹介します。

クコの実は様々な料理に利用出来ます。果物としても楽しめますので、是非ともクコの実を幅広く利用してみて下さい!

サムゲタン

サムゲタンは、韓国の薬膳料理です。

丸鶏の中に餅米・高麗人参・松の実を入れ、酒・生姜・ニンニクと水を入れた鍋でスープが白濁するまで煮込みます。

少量の水で戻したドライフルーツのクコの実を、器に盛り付けたサムゲタンに添えます。

薬膳料理のサムゲタンに栄養豊富なクコの実を加える事で、弱った体の回復により一層の効果を発揮します。

中華粥

中華粥は、鶏ガラスープで煮込んだ粥に具を加えた中華料理です。

こちらも薬膳料理として食べられる他、普段の食事としても楽しめます。

中華粥もクコの実は添え物として使います。

濃厚な鶏ガラ出汁と甘酸っぱいクコの実の味わいを同時に楽しめます。

クコの実入りミックスベリージャム

クコの実とイチゴやブルーベリー・ラズベリー等を一緒に煮詰めてジャムにします。

ベリーに似た甘酸っぱさを持つクコの実とベリー系は相性抜群です。

薬効が加わったジャムをパンやヨーグルトに乗せて味わって頂きたい、おススメの調理品です。

クコ酒

クコの実を果実酒のように漬け込んだ「クコ酒」も、是非とも楽しんで頂きたいおススメの調理品です。

消毒した容器にクコの実・ホワイトリカー・氷砂糖を入れて密封し、冷暗所で2ヶ月程寝かせると出来上がります。

仄かな甘酸っぱいクコの実は、お酒とも相性抜群です。

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