もずくは海藻なので、低カロリーなのに食物繊維とミネラルが豊富です。便秘の改善や動脈硬化、血糖値の上昇を抑制する効果がありヘルシーなイメージなのに、一方では危険だとも言われています。
その理由は何なのか、もずく酢が危険だと言われる理由、美容や健康に効果的な食べ方などを紹介していきます。
もずく酢が危険と言われる理由
もずく酢は海藻のもずくを三杯酢や黒酢などに漬けたものです。
お酢は代謝を活発にし、糖分や脂肪を燃焼しやすくなる効果があるのでダイエットや高血圧予防になります。低カロリーで食物繊維やミネラルが豊富なもずく酢はとてもヘルシーな食べ物のようですが、何故もずく酢が危険と言われるのでしょうか?
それは一日に食べる量だと言われています。
もずく酢を食べ過ぎると危険な栄養素
もずく酢の適正量は、一般的なもずく酢のひとパックです。
適量を食べるのであれば、とてもヘルシーなもずく酢ですが、食べ過ぎは逆に危険を伴う場合があります。
ヨウ素
もずくなどの海藻に含まれるヨウ素が、体に悪影響を及ぼす可能性があるのを耳にしたことはありますか?
ヨウ素の摂り過ぎは、甲状腺機能を低下させる可能性があり、摂取量の上限は成人の男女共に3,000μg、妊婦さんや授乳中の人は2000μgとされています。
甲状腺は喉のあたりにある蝶のような形をした器官で、脈拍数や体温、自律神経の働きを調整し、エネルギーの消費を一定に保つホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンの分泌が少ないと疲れやすくて寒がったり、逆に過剰に分泌されるとどんどん痩せてしまったり、発汗や手の震え、倦怠感などの症状がでてきます。
ただ1日ひとパック程度の量であれば体に影響を及ぼすヨウ素の上限量に達することはなく、むしろ、ヨウ素は妊婦さんや授乳中の方に大切な栄養素です。
塩分
もずく酢には調味料が使われており、その中には塩分も含まれます。
パック販売されている一般的なもずく酢、ひとパックには凡そ0.5~0.8gの食塩が含まれています。他の食事との兼ね合いもあり、一日にひとパック以上食べると塩分過多の可能性があります。
塩分を取りすぎると高血圧を発症するリスクがあり、高血圧は動脈硬化や血管を傷つけるため、脳卒中や心疾患、また腎臓病などの重大な病気の元になる場合があります。
男性 | 女性 | |
一日における塩分摂取量 | 7.5g | 6.5g |
注目すべきもずく酢の効能
デメリットもあるけど、適正量を守ればメリットの方が多いことが分ったもずく酢。
もずく酢がヘルシーだと言われる栄養素のひとつが食物繊維で、中でも水溶性食物繊維を豊富に含んでいます。水溶性食物繊維は、海藻のヌルヌルとした性状が特徴で腸の中の便を柔らかくし便秘を解消する作用や、コレステロールを吸着して体外に排出させたり、腸内環境を整える作用があります。
もずくは他にも、ミネラルを多く含んでいます。
もずくのミネラル成分
●マグネシウム:歯や骨を生成。酵素の働きを助け、代謝を高める。
●カルシウム:歯や骨を生成。体内のカルシウムのほとんどは歯と骨に利用されるが、血液の凝固作用やイライラの抑制などの働きをする。
●カリウム:摂取しすぎた塩分を排泄し、血圧を下げる。体内の塩分量が正常であれば浮腫みにくくなる。
マグネシウムやカルシウムが不足するとインスリンが正常に分泌されなくなり、血糖値が高くなる可能性がある
もずく酢の注目すべき栄養素「フコイダン」
フコイダンは食物繊維のなかの水溶性食物繊維のひとつです。
フコイダンの効果・効能
●生活習慣病やガンの予防:強い抗酸化作用、血糖値の上昇を抑制、コレステロール値を下げる
●保湿・美肌効果:肌の保湿力アップ、白髪の予防改善
●腸内環境の改善:腸内環境の改善、免疫力のアップ
もずく酢のアレンジレシピ
そのまま食べても美味しいもずく酢ですが、いろんな食べ方で飽きずに毎日食べたいですね。
アレンジ①トマトとアボカドのもずく酢和え
カットしたトマトとアボカドにドレッシング代わりにもずく酢をかけるだけ。酸っぱいものが苦手な人も、トマトの甘みと濃厚なクリーミなアボカドで美味しくもずく酢が食べられます。
アレンジ②酸辣湯風もずく酢入りみそ汁
みそ汁にもずく酢を入れ、ほんのり酸味があり酸辣湯風に。ネギやきのこ、豆腐など具材はお好みでいれてください。
アレンジ③夏野菜の素揚げもずく酢あんかけ
素揚げしたナスやピーマン、カボチャなどにサッパリとしたもずく酢あんをかけることで食欲が進みます。
<もずく酢あんかけレシピ>
鍋にもずく酢、砂糖、かつおぶし、おろし生姜を加えひと煮たちさせたら、水溶き片栗粉を回し入れ、とろみがついたら完成。